黒しばわんこの戦跡ガイド

’’猿島’’と並ぶ東京湾防衛の要所「観音崎」

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今日のスポットは神奈川県は横須賀市にある「観音崎」だべ
ポチ太郎
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ハチ公
ハチ公
猿島だけでなく、ここにも砲台群が現存しています!

’’東京湾の要塞’’といえば、神奈川県の猿島や千葉県富津市の第二海堡が挙げられると思います。
ちなみに’’海堡’’というのは、人工的に造成した島に砲台を設置して要塞化したもので、東京湾には大正時代から造られた海堡が存在しています。

これら二つの要塞以外で認知度は低くても広大な規模をもつ要塞が存在します。
それが神奈川県横須賀市鴨居にある「観音崎」の砲台群です。
東京湾に突き出す形で存在している「観音崎」も、東京を守る要塞として明治時代から要塞化されてきました。
現在では公園として整備されており、砲台群跡も見学することができます。

✅北門第ニ砲台跡

初めに紹介するのは北門第二砲台跡です。
観音崎公園は小高い山全体を公園にしたような場所なので、この北門第二砲台跡も割と高い場所に位置しており、公園といえどもアクセスする時は動きやすい恰好推奨です。

✅砲台跡とトンネル

トンネルの左側に砲台跡があります。トンネル内には弾薬庫があり、その北側には6つの砲台が並んでいました。傾斜に合わせて造られているため、徐々に下がっていく砲台群は「段々砲台」とも呼ばれて、白兵戦の際に使用する銃眼もあけられていました。

✅砲台跡

砲台同士を繋ぐ通路です。隙間から写真を撮ってみましたが、綺麗に映らなかったので割愛…。中はただの通路ですが、他の訪問者の方は割と綺麗に撮影できているのでそちらを参照してください^^;



✅北門第ニ砲台観測所跡

第二砲台のトンネル入口横に、立ち入り禁止ロープのかかる謎の階段があります。
先を覗いてみると道自体も存在していなく、危険なため立ち入り禁止にしているようです。

訪問前の下調べで獣道を進むと観測所があるとのこと。
おそらくこの先のことだなと確信、沖縄ならハブがいるであろう足場が悪い、草木生え放題の森を2~3分ほど進むと切通が現れました。

✅切通

✅観測施設跡

切通の先にあったレンガ造りの施設跡。中は6畳以上ありそうで意外と広い一室です。写真には写っていませんが、この施設の真上辺りに上がる階段が左側にあり、上がった場所には観測設備と思われる石柱などがあります。

✅観測設備

観測施設横の階段をあがった場所にありました。

’’北門第ニ砲台観測所跡’’この場所は立ち入り禁止エリアなので訪問の際は自己責任でお願いします。

✅北門第一砲台跡

北門第一砲台跡

ここ観音崎は三浦半島の最東端にあり、東京湾を一望できることから古くから東京湾防備の要塞地帯として使用されていました。この砲台は明治15年6月5日着工、明治17年6月27年完成。半円形の2基の砲台が扇形に配置され、ここに後継24センチの巨砲2門が海に向かって並び、両砲台はトンネルで通じており、地下には弾薬庫と兵員室などがありました。

✅北門第一砲台跡

トンネルで隣の砲座へ行き来できます。説明文によれば、この下に弾薬庫や兵員室があったようです。



✅観音崎砲台・三軒屋砲台跡

✅観音崎砲台・三軒屋砲台跡

三軒屋砲台には合計6門の砲台が設置されていました。

基本的に観音崎の砲台の周りは、コンクリートで補強されているようです。

隣の砲座との行き来に使用したようです。

付近には鉄扉で閉ざされた場所も...。他と同様に、弾薬庫や兵員室があったのでしょうか?

なんか微妙に開いた扉があったので撮影。10畳ちょっとの広さですね。

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ポチ太郎

ポチ太郎

戦跡と旅行と黒柴が好きな管理人です。
博物館・資料館好きが高じて、国家資格の学芸員を取得しました🐶✨
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