✅列強に空軍はあったか
空軍は存在せず、陸軍・海軍独自に航空機を所有していた。
航空自衛隊が設置されたのは終戦から約9年後の1954年ですが、外国としての「軍隊」として扱うのかは意見が分かれる。
アメリカ
1907年に陸軍の中に航空部門として設置された。また、海兵隊も航空団を持っていた。
海兵隊の役割は敵地上陸戦が主任務であり、栗林忠道で知られている「硫黄島の戦い」などの戦いをしている。
イギリス
1918年にイギリス軍の一部として設置されている。
王立空軍(Royal Air Force)とも言われる。
ドイツ
1935~1945年の間に設置されていた。
✅名称の見方
川西 局地戦闘機 紫電改
川西・・・・・メーカー
局地戦闘機・・機種(任務・用途)
紫電改・・・・名称
当初の旧日本海軍は、神武天皇即位から数えた「皇紀」を基準に機体の名前を決めていた。
皇紀2600年(1940年・昭和15年)を基準のとして、1940年に採用されたら零式(例:零式艦上戦闘機)、皇紀2599年(1939年・昭和14年)に採用された機体は九九式(例:九九式艦上爆撃機)などという形で決められていたが、昭和18年以降になってくると正式採用された年を推測されるのを防ぐために漢字の名称を付けるようになった。
川崎 三式戦闘機 飛燕
川崎・・・・・メーカー
三式戦闘機・・機種(任務・用途)
飛燕・・・・・愛称
日本陸軍は、皇紀2600年(1940年・昭和15年)を採用したのは海軍と同様でしたが、皇紀2600年採用の機体には一〇〇式(例:一〇〇式重爆撃機)といった形で命名した。そして、これも海軍と同様に昭和18年頃より’’隼’’や’’飛燕’’などの愛称を付けるようになったが、陸軍の場合はあくまでも民間向けの愛称であり、正式名称ではなかった。
グラマン F4F ワイルドキャット
グラマン・・・・・・メーカー
F4F・・・・・・・・<F>→任務記号/<4>→型式番号/<F>→メーカー略号
ワイルドキャット・・愛称
ノースアメリカン P-51 ムスタング
ノースアメリカン・・メーカー
P-・・・・・・・・・任務記号
51・・・・・・・・・型式番号
ワイルドキャット・・愛称
スーパーマリン スピットファイア
スーパーマリン・・・メーカー
スピットファイア・・名称
ユンカース Ju87 スツーカ
ユンカース・・メーカー
Ju・・・・・・メーカー略号
87・・・・・・形式番号
スツーカ・・・略称
✅代表的な航空機メーカー(日本)
メーカー名【メーカー記号】
愛知航空機【A】
川西航空機【K】(現:新明和工業)
三菱【M】(現:三菱重工業)
中島飛行機【N】(現:SUBARU)
昭和飛行機工業【Si】(現存)
九州飛行機【W】
※空技廠(海軍航空技術廠)…海軍航空機に関する設計・実験・航空機または材料の研究・調査・審査をする海軍の機関
✅代表的な航空機メーカー(米国)
メーカー名【メーカー記号】
ヴォート・エアクラフト【U】(現:ヴォート・エアクラフト・インダストリーズ)
グラマン・エアクラフト【F】(現:ノースロップ・グラマン)
マクドネル・ダグラス【D】(現:ボーイング)
カーチス・ライト【C】(現:カーチス・ライト・コーポレーション)
コンソリデーテッド・エアクラフト【Y】(現:ロッキード・マーティン)
ロッキード【O】(現:ロッキード・マーティン)
ベル・エアクラフト【L】(現:ベル・ヘリコプター)
リパブリック・エイヴィエーション・カンパニー【N】
ノースアメリカン・エイヴィエーション【J】
ボーイング・エアープレーン・カンパニー【B】(現:ボーイング)
マーティン【M】(現:ロッキード・マーティン)
✅代表的な航空機メーカー(イギリス)
ホーカー・エアクラフト
スーパーマリーン・エイヴィエーション・ワークス
ブリストル・エアクラフト(現:BAEシステムズ)
フェアリー・アビエーション
✅代表的な航空機メーカー(ドイツ)
メッサーシュミット
フォッケウルフ
ハインケル
ユンカース
✅戦闘機
戦闘機は、敵の戦闘機を排除して制空権を奪う役割を持つ航空機です。
航空母艦で運用される「艦上戦闘機」は、空母から発艦・着艦するための装備や海上を飛行するための装備を備えています。有名な零戦(零式艦上戦闘機)は抜群の航続距離を誇っていたことから艦上機でありながらも、陸上機としても使用されました。
土地の広さなどの問題によって飛行場を建設することができない島嶼で使用されたのが「水上戦闘機」でした。「水戦」とも略されるこの戦闘機には、着発艦設備などはありませんが翼や胴体の下に水面を滑るフロートが付いています。
水上戦闘機「強風」
通常の高度よりも高い位置での戦闘が想定された「高高度戦闘機」も計画されたが先に終戦をむかえました。
高高度戦闘機「キ―94」
✅爆撃機
主に爆弾を搭載して、地上または海上の敵施設、軍事拠点、生産施設、都市などに爆撃を加える艦種です。
航空母艦で運用する機体は「艦上爆撃機」と呼ばれます。
爆撃の方法には、水平飛行をしながら目標物上空で爆弾を投下する「水平爆撃」と、目標物に向かって急降下しながら接近し爆弾を投下する「急降下爆撃」があります。「水平爆撃」は命中精度に難があること、「急降下爆撃」は命中精度は高いが敵に近づく為に機銃などで撃墜される危険があります。
急降下爆撃ができる「急降下爆撃機」のみを「爆撃機」、水平爆撃と魚雷攻撃ができる機体を「攻撃機」とする区分もあるようです。
陸軍で運用されたのが「軽爆撃機」と「重爆撃機」です。
「軽爆撃機」は速度や運動性能を重視し、反復して爆撃をして戦力の漸滅が目標です。
それに対して、運動性能よりも搭載できる爆弾の量を増やし一度に大きなダメージを与えるのが「重爆撃機」です。
1938年に参謀本部に定義された機種に「襲撃機」があります。
キ-102などがある「襲撃機」は、「低空・低速で飛行しながら、地上敵兵に向けて機銃や爆撃をする」ものでした。
軽爆撃機と比べると、爆弾での攻撃よりも機銃での攻撃に長けている。また、軽爆撃機は自分の爆撃により目標物を攻撃するが、襲撃機は地上にいる味方を援護するための機銃掃射や爆撃を行い協力して進行していく点で差別化されています。
防弾装備や不意の場所での離着陸のために固定客などの頑丈な降着装置が使われていることもあります。