「四式陶器製手榴弾」と呼ばれていて、太平洋戦争末期の金属が枯渇していた日本軍が苦肉の策として採用した’’陶器で出来た手榴弾’’です。そんな手榴弾の残骸がなぜ捨てられているのかというと、「浅野カーリット」という炸薬の会社が陶器に炸薬を詰める予定だったのですが、敗戦後に軍部より「陶器を処分せよ」という命令が下りました。そのため、陶器を割って会社近くの川辺に穴を掘って捨てたか、そのまま川のほとりに投棄したものが川の浸食によって、現代に現れたと言われています。本来でしたら全て割ってから捨てられるはずだったのですが、中にはそのままの状態で埋まっているものもあり、この陶器が新聞などでとりあげられ始めた2008年頃より完品を求めて川辺を掘り起こす人が相次いでいるそうです。また、浅野カーリットはその土地には無くなっています。
近辺は田んぼと住宅しかない落ち着いた環境です。とても手榴弾が落ちているなんて思えない場所ですが、一歩川辺に足を踏み入れると...
このフジツボみたいな物は全部陶器です。河原のごく一部分がこのような状態になっています。足で少し掘ってみましたが地面にも欠片が大量に埋まっているようでした。また、川辺なのでかなりぬかるんでいるので歩く場所を間違えると足が沈みます笑
陶磁器として有名な有田焼や信楽焼が使用されていたようで、信楽焼きは印と統制番号のようなものが押してありました。この陶製の玉の形をした容器に88式爆薬(カーリット)や信管が仕込んであるわけです。爆破のさせ方もシンプルでゴム製キャップを外して付属の摩擦板を使って、マッチの要領で点火材に点火させます。金属に比べると陶器は脆い為、爆破時にすぐに割れてしまい周囲に陶器の破片があまり飛び散らず、殺傷力は金属に比べると劣るものでした。
この散乱した破片達が今後どうなっていくのかまだわかりませんが、調べてみると撤去を求める声もあるようなのでこの景色が見れなくなる日も近いのかもしれませんね。
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