✅ひょうたん池湖畔の入口跡
今日のスポットは栃木県宇都宮市、八幡山公園にある「旧陸軍地下司令部壕」だべ
ポチ太郎
ハチ公
721mの長さがある横穴です!
旧陸軍地下司令部跡
太平洋戦争末期の1945(昭和20)年、陸軍は空襲と本土決戦に備え、この地に地下司令部を建設していました。6月中旬から約2か月間で、総延長721mに及ぶ横穴を掘り上げました。完成前に終戦となり実際に使用されることはありませんでしたが、戦争の悲惨さと平和の大切さを語り継ぐものとして現在もその姿をとどめています。
終戦まで2か月となる6月、敵が本土に上陸した後に北関東の後方支援する「宇都宮師管区司令部」の地下疎開のため、八幡山にて採掘が開始されます。
八幡山は宇都宮の中心部に位置しており、東側と南側には平地が広がっているので頂上付近には高射砲陣地が築かれていました。
地下採掘の作業に際して、歩兵隊と工兵隊の計240名が作業に携わり、3交代24時間作業で1日10数mほどを掘り進めました。
ダイナマイトで岩石を砕き、モッコという担架のような物で野外へ運び出し、情報流出しないよう木の枝などでカモフラージュしていました。
現在、司令部跡の入り口の一つは園内中心にあるアドベンチャーブリッジの真下、ひょうたん池の湖畔にあります。
かつては公式で中に入る機会があったそうですが、現在は落盤などの危険のために立ち入り禁止になっているよう…中の状況をうかがい知ることはできませんが、調べてみると低くなっている部分に地下水が溜まっているなどの情報がありました。
Aラインという南北に走っている最も長い横穴から、B~Jラインまでの10本支線が伸びています。
他の入口を探してみましたが、湖畔の入口以外のものは2カ所しか発見できませんでした。
現在は八幡山も木々に覆われているので、見つけるのは困難かと思われます。