✅畑の中の滑走路
千葉県南房総市下滝田の山中に、海軍が全力を挙げて開発したロケット特攻機「桜花」四三乙型を発射するためのカタパルト跡(5式噴進射出装置跡)があります。(桜花について→空の特攻機「桜花」)
本土決戦の為に建設予定だった桜花発射カタパルトは他に3ヶ所あり、全て合わせると12基あったそうです。1つのカタパルトにつき5機~10機の「桜花」が配備されており、全体合わせると50~60機が基地に配備される予定でした。
県道から僅か100mほど山へ入った場所で周りは畑が広がる中に不自然な形のコンクリートの道があります。このコンクリートの土台が発射カタパルトの土台部分になります。発射台は今残っている部分で幅2m・全長約40mほどで、均等に開いている左右の穴を使い枕木を設置し、その上に滑走用のレールを二本設置するというものだそうです。カタパルト上の滑走台車には加速用の火薬ロケットが2本並列に装備されており、それによって加速して桜花を射出します。
実際には一度も実戦に使われることがなく終戦になり、その遺構だけが現在でも残っています。
その跡地は、のどかな田園風景に戻っています。
✅三芳村下滝田基地跡の情報
近隣の迷惑にならないように行動しましょう。
また、付近に人がいたら念の為許可をいただくことをオススメします。
また、付近に人がいたら念の為許可をいただくことをオススメします。
✅無造作に放置された部品
発射カタパルト跡を県道を挟んでほぼ反対側に知恩院という寺があります。この寺の軒下においてある鉄骨が桜花のカタパルトのレール部分だと言われています。どういった経緯でこの寺に行きついたのかは全く分かりませんが、どこにでもありそうなお寺に特攻兵器の部品がおいてあるなんて驚きですよね^^;
✅知恩院の情報
不明(おそらくいつでも入ることはできます)
駐車場有
駐車場有