今日は大正三年乃至九年戦役従軍記章についてだべ
ポチ太郎
ハチ公
従軍した人が貰える物ですね!!
「従軍記章」は戦争に従軍した者が貰うことができる勲章だべ。前線で戦ったかどうかでなく、後方で作戦をたてたり、負傷兵の看護などで従軍した民間人も対象とされたんだべ
ポチ太郎
ハチ公
本人が戦死した時は??
本人死亡の場合、親族に渡されたようだべ。だけど、着用して効果があるのは本人だけだったべ。身に着けると戦争で活躍した証明になるだべ。
ポチ太郎
「大正三年乃至九年戦役従軍記章」は元々、「大正三・四年従軍記章」という物だったべ。これは第一次大戦での青島攻略に従軍した人に授与していたのを、シベリア出兵まで範囲を広げた為に名称が変わったんだべ
ポチ太郎
ハチ公
青島攻略は1914年(大正3年)のことです!! 当時、中国の青島をアジア拠点にしていた帝政ドイツに対して、大日本帝国・イギリス連合軍が攻め込んだ戦いです!
戦いは連合軍の勝利で終わり、アジアへの進出を狙っていた日本は青島を占領するんだべ。
ポチ太郎
ハチ公
そして、シベリア出兵は1918年~1922年までの出来事です! 世界大戦の混乱の中で、ロシアでは1917年に革命が起こりレーニンの主導でロシア革命が起こりました。 これによって生まれたのが世界初の社会主義国家です。 危険視した各国がロシアに兵を送ったのがシベリア出兵です!
ところで1922年まで駐屯していたなら「大正三年乃至十一年戦役従軍記章」となりそうだけど、大正9年の「尼港事件」以降は大きな戦いが発生していないからと推測したべ
ポチ太郎
ハチ公
日本国内においては、シベリア出兵中でロシアに米を送らなければならず、国内の米が減少、価格のインフレから暴動が起こったのが「米騒動」と呼ばれていますね!!
じゃあ、従軍記章を見てみるべ。章は約3センチの銅製。交差している旗は左が軍艦旗、右が連隊旗だべ。旗の上には天皇を意味する「菊紋」。下には桐の葉・花が描かれているべ
ポチ太郎
ハチ公
「菊紋」はどの従軍記章にも描かれていますね!!
鈕も銅製で、右読みで「従軍記章」と書いてあるべ
ポチ太郎
裏面には「大正三年 乃至九年 戦没」と書いてあるんだべ。初期の「大正三四年従軍記章」では「大正三四年戦役」となっているんだべ
ポチ太郎