今日は「大東亜戦争従軍記章」についてだべ
ポチ太郎
ハチ公
未配布の従軍記章ですね!!
まず、従軍記章は戦争に従軍することで授与されるもので、前線の兵のみならず、後方支援や従軍看護婦などの一般人も対象になったんだべ。本人が亡くなった場合でも、親族に渡されたようだべ
ポチ太郎
ハチ公
本人が身に着けることで、従軍したことを示すことができるんですね!基本的に本人以外が公の場で身に着けることは許されていなかったようです!!
そして、この「大東亜戦争従軍記章」は大東亜戦争に従軍した者が授与される予定だったんだべ
ポチ太郎
ハチ公
東条英機内閣により、「大東亜戦争は1937年の支那事変から」と閣議決定されているので、支那事変に従軍した人は「支那事変従軍記章」とセットで貰えたんですね!!
そのはずだったんだが、戦争による物資の不足から生産が停滞、さらに「銅」を使用する計画も「錫」(スズ)に変更、今までは各パーツが別々に作られていたのを一体型にして生産、章の模様も簡略化。 なんとか1万個ほど生産するも終戦を迎えてGHQにより全て廃棄されるという悲しい運命を辿ったんだべ
ポチ太郎
ハチ公
それで幻の従軍記章ということですか~!廃棄を逃れた本物もどこかにありそうです!!
型自体は残っているから戦後に生産された物が出回ったり、日本郷友連盟が終戦35年目を記念して同じような物を作っているべ。日本郷友連盟が作った物は「従軍記章」ではなく「記念之章」となっているので見分けは付けられるんだべ。
ポチ太郎
模様を見てみるべ。章の中心には安定の菊紋。天皇家の家紋でもあり天皇を示しているべ。斜めに二本、対になっている太刀(タチ)は陸軍・海軍、後光が射した周りには将兵を表す桜が描かれているべ
ポチ太郎
ハチ公
今までのは「八咫烏」や「金鵄」など神武天皇を意識した模様でしたけど、今回のは割とシンプルですね!!
章と綬を繋ぐ部分の丸いのは「勾玉」だべ
ポチ太郎
飾版には「従軍記章」と記載されているべ。綬は緑を基調とした色合いだべ。一説では池などにある草「菖蒲」をイメージしていて、軍事力を重んじる考え「尚武」と「菖蒲」をかけている説があるべ
ポチ太郎
裏側には楯型の中に「大東亜戦争」と書いてあるシンプルなデザインだべ。以前の従軍記章と比べても、あまり凝った模様を作る余裕もないのが分かるんだべ
ポチ太郎