二本松の壕(トーンガマ)
沖縄県糸満市の伊敷集落の中にあるのが「二本松の壕」、別名「トーンガマ」です。
「二本松」という名称の由来は、壕口付近に二本の松が生えていた為といわれています。
壕内には緩やかな下り坂の先に樋川(井戸)のような石積みと、自然洞穴に繋がる穴があり、自然洞穴で糸洲の壕(ウッカーガマ)とウンジャーガマに繋がっていました。
現在、ウンジャーガマは埋められてしまったため、糸洲の壕と地下水路で繋がっているとされます。
戦時の二本松の壕は伊敷集落の住民の避難壕となります。また、第24師団第2野戦病院が糸洲の壕へ撤退してきて、この二本松の壕も同部隊が使用していました。
壕まで下る時に岩壁を見てみると黒くなっている部分があり、敵軍の火炎放射痕ではないかと思われます。