街中の静かな公園の片隅にも壕跡があるべよ。
ポチ太郎
ハチ公
那覇高校近くにある城岳公園に壕の入り口がありますね!
城岳公園は小高い丘の上にある公園で、公園内へ行くのも階段を登っていかなければいけません。
階段は登らず、公園の外周に作られた道を歩いてみましょう。
壁を見ながら歩いてみると、異様な鉄格子があります。
城岳公園内にあるこの壕は全長500m、3重構造の坑道により構成された人工の壕でした。壕の入り口には墓室が利用され、13カ所の入り口がありました。
那覇を焼き尽くした10・10空襲以来、那覇無線通信所の本拠地として使用されていましたが、後に空襲が激しくなってくると警備部長指揮下の警備本部や食料営団本部が壕へ移ってきました。
米軍の沖縄上陸前の激しい艦砲射撃や空襲により、現在の県庁と同じ場所にあった沖縄県庁の職員も勤務が困難となりました。
そのため、県庁の位置から比較的近いこの壕に移り県庁業務を行いました。また、地域住民の避難壕としても使用されました。
その後、壕は海軍により使用されることとなり、県庁は真地の県庁・警察壕へ移動します。
この壕内の遺品には斬り込みに行く兵が置いていったと思われる軍靴や雑嚢、水筒などが大量に残されていたようです。