✅住宅街に残る巨大なコンクリートの塊
愛知県豊橋市の住宅街に残る戦跡が二川トーチカ跡です。
「トーチカ」というのは、砲台や人が数人立てこもれるくらいのスペースを確保し、コンクリートなどでかまくらのように囲って敵の攻撃が当たらないよう作られた防御拠点です。二川トーチカの場合は前方の銃眼部分から攻撃を想定したようです。当然、銃撃可能な視界も制限されるということがトーチカの弱点となります。
周りは住宅街で、その中の駐車場の中に異質な姿で現代に残されています。
米軍の本土上陸作戦が予想された場所であったこの付近には陸軍第第73師団により同じようなトーチカがいくつも建造されました。
現在は住宅地となってますが、この場所は山の斜面になっていた場所で、斜面の横穴にコンクリートを流し込み作られました。そのため、トーチカの外側の形がいびつになっています。
正面の銃眼までは約2m程の高さがあり、トーチカ内は釘が無数に出ていますが打ちっぱなしのような見た目になっています。