名称 | 無蓋掩体壕 | |||
住所 | 〒897-0306 鹿児島県南九州市知覧町西元842−2 (Googlemap:31.359954, 130.407154) |
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解説 | 飛行機を爆風などから守るための土塁。知覧特攻平和会館からは遠いので車が必要になる。近くに人間用タコツボ跡もある。 | 難度 | ||
B (車が必要) |
今日は鹿児島県南九州市知覧町に残る「掩体壕跡」だべ
ポチ太郎
ハチ公
掩体壕には「有蓋掩体壕」と「無蓋掩体壕」がありますが、後者の種類の掩体壕ですね!!
戦時下において、飛行機をむき出しで置いておくと敵機からの爆撃や攻撃で破壊されてしまいます。
それを防ぐために作られていたのが「掩体壕」です。
掩体壕には「有蓋掩体壕」と「無蓋掩体壕」があります。
コンクリートをかまくら状に固めたものが「有蓋掩体壕」であり、千葉県茂原市や東京都府中市、沖縄県にも残っています。
知覧町に残されている掩体壕は「無蓋掩体壕」と呼ばれるもので、コの字型に土塁が作られその中に飛行機を入れるものでした。
有蓋掩体壕と比べると上部からの攻撃はどうしようもできませんが、左右や後ろからの爆風から航空機を守れることや有蓋掩体壕と比べると建設が容易いというメリットがありました。
掩体壕
掩体壕とは、コの字型に土塁を築き、爆弾が近くに落ちた場合でもその破片及び爆風から飛行機を守るシェルターである。
特攻隊は、日本及び満州などで編成され訓練を積み前進命令が下されると沖縄に近い南九州及び台湾の飛行場に進出した。昭和20年以降、日本各地は空襲を受けるようになり、特に南九州の飛行場は標的にされた。
そのため、特攻隊が知覧に進出すると機体は直ちに掩体壕に格納され、米軍機の目を欺くため松や杉、雑木の枝を被せて偽装(カムフラージュ)された。
掩体壕の土塁の高さは戦闘機などの小型機用でも4m程あり、期待を覆えるようになっていた。(一色戦闘機隼Ⅲ型甲の全高は約3.2m)
掩体壕は、爆撃による被害を軽減するため飛行場周辺に分散配置され、飛行機は誘導路を経て飛行場に運ばれた。