千鳥ヶ淵高射機関砲台跡
今回は東京都千代田区に残る「千鳥ヶ淵高射機関砲台座跡」だべ
皇居のお堀沿いにあります!!
皇居から目と鼻の先、隣は首都高環状線で多くの車が行き交う。
眠らない街「東京」のビル群を望む代官町通りの脇に、かつて東京の空を守った千鳥ヶ淵陣地九八式高射機関砲台跡があります。
現在、台座付近は「千鳥ヶ淵さんぽみち」として整備され、多くの皇居ランナーが我先にと走っています。
その長閑な風景の中で、かつて空を睨んでいた台座達はベンチとして現存しており、何も知らなければ素通りしてしまうような自然な形で7基の台座跡が残されています。
この高射砲陣地は1945年の戦争末期、皇居防衛する目的で造られました。
「高射砲」は空を飛んでくる敵航空機を落とすことに長けた重火器です。
台座上を360度に回転し射撃することが可能で、P-51やB-29が飛来した際の防衛に利用されました。
裏の話で、時限信管(設定時間で爆発する仕掛け)が付いていなかった弾が使われていた為、外れた弾は現在の築地や東京タワーのある港区芝付近まで到達し、死傷者が出たという話もあるそうです。
また、B-29は上空10000m付近という高高度を飛行するため、九八式高射機関砲では射高が足りずに太刀打ちできませんでした。