イースト・ピナクル
今回は沖縄県浦添市仲間にある「伊祖南東高地」だべ
米軍からは「イースト・ピナクル」と呼ばれたようですね!
現在、伊祖トンネルの真上には浦添大公園の展望台が出来ています。
この展望台付近に、日本軍が陣地を築いていました。
浦添大公園の整備の際に、一番高い場所であった物見台は削り取られてしまったようです。
それでも展望台からは、日本兵が見たであろう景色に近い景色を望むことが出来ます。
現在では国道330号線を挟んで西側に伊祖公園、東側に浦添大公園があります。
戦中、日本軍は現:伊祖公園となっている伊祖城跡、伊祖トンネル上部付近の丘陵地帯に陣地を築きました。
どちらも見晴らしが良く、周囲は急斜面に囲まれている絶好の場所です。
陣地内には交通壕を張り巡らせて要塞としていました。
また、2つの丘陵の間に低地になっている裂け目があります。
現在はパイプライン通りが通っている場所で、「仲間の切通」などと呼ぶようです。
この低地から敵戦車の進入を防ぐために、前面に地雷原を構築していました。
しかし、戦死した将校から地雷原の詳しい情報が敵に渡ってしまい、徐々に攻略されてしまったようです。
米軍側は、各高地に名前を付けていました。
伊祖城跡がある伊祖北側高地は「ウェスト・ピナクル」
現:展望台近くの伊祖南東高地は「イースト・ピナクル」
地雷原が張り巡らされた仲間の切通は「ナカマ・パス」
などと呼称したようです。