長毛の特攻艇秘匿壕
名称 | 長毛の特攻艇秘匿壕 | |||
住所 | 〒901-0501 沖縄県島尻郡八重瀬町長毛 |
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解説 | 雄樋川沿いに残っている特攻艇秘匿壕。 旧陸軍の水上兵器「㋹(マルレ)」を格納していた。 |
難度 | ||
A |
✅長毛の特攻艇秘匿壕
今日は沖縄県の八重瀬町に残る「長毛の特攻艇秘匿壕」だべ
ポチ太郎
ハチ公
八重瀬町には特攻艇秘匿壕がいくつかありますね!
沖縄本島南部にある八重瀬町の雄樋川の川岸に特攻艇秘匿壕が残っています。
この場所には旧日本陸軍が開発・運用した水上兵器「㋹(マルレ)」こと4式肉薄攻撃艇が格納されていました。
付近は長毛橋という橋が架かっていますが、草が生え放題で殆ど使われていないようです。
私は橋北側から橋を渡ってアクセスしましたが、「長毛東口」のバス停横から橋にアクセスできるようです。
✅長毛橋
✅橋からの眺め
橋は特別、老朽化しているわけではなさそうでシッカリした橋です。
✅長毛の特攻艇秘匿壕
雄樋川南側の川岸に壕が残っています。
橋から壕までは未整備ですが、30秒くらいで到着できます。
この壕は20m程の直線の壕です。
1944年頃に海上挺進第28大隊により構築された人工壕のようです。
海上挺進隊は旧陸軍が編成した部隊で、他にも慶良間列島などの離島や宮古島、石垣島などに配備されていました。
陸軍でありながらも水上で戦闘を行っていました。
✅壕内
壕中央部に土が溜っています。
天井に断層のような裂け目があり、そこから土が落ちてきたようです。
✅土が堆積している
✅天井の裂け目
壕内は綺麗に四角に掘り込まれています。
✅最奥
✅最奥から入口を撮影
通称「㋹(マルレ)」は「4式肉薄攻撃艇」です。
旧陸軍により開発・運用されたベニヤ板製のモーターボートで、機体後部に積んだ爆雷(水中で爆破する爆弾)を敵艦船近くに敷設して即撤退する’’ヒット&アウェイ’’な戦法が当初は行われました。
しかし、戦争末期になると隊員の練度不足などから直接体当たりした方が戦果が期待できるからと、次第に特攻兵器へと変わっていきました。
似たような水上兵器を旧日本海軍も開発・運用しており、海軍の開発した兵器は「震洋」と呼ばれます。
こちらは最初から体当たりを前提としているので、爆雷などを積むつくり等はなく機銃が搭載されているのみでした。