大浜の掩体壕
名称 | 大浜の掩体壕 | |||
住所 | 〒907-0002 沖縄県石垣市真栄里 |
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解説 | かつて存在した旧海軍の平得飛行場で使用していた掩体壕。 付近より低地にある為、かなり分かりにくい。 |
難度 | ||
C(分かりにくい) |
戦争中、沖縄県の石垣島には3つの飛行場が存在しました。
陸軍の白保、海軍の平得と平喜名の3つの飛行場です。
その内の平得飛行場は、旧石垣空港として生まれ変わり新石垣空港ができるまでの間、石垣島への玄関口として活躍しました。
そんな旧石垣空港の跡地近くに「掩体壕」という戦争の遺構が残っています。
掩体壕は中身の刳りぬかれたカマボコのような見た目で、航空機を格納する為のものです。
屋根がある掩体壕は「有蓋掩体壕」、屋根が無い掩体壕は「無蓋掩体壕」と呼びます。
この地にある掩体壕は「有蓋掩体壕」で、鉄筋コンクリート製の掩体壕です。
周囲より低い位置にある為、かなり分かりにくく何も分からずに行くと見つけることができないと思います。
✅入口
2021年時点でGooglemapには「大浜の掩体壕」は登録されています。
県道214号線で掩体壕付近のポイントまで向かいます。
さとうきび畑と犬がいる民家があります。
民家側からでも行けますが、ワンコがかなり警戒してくるので、民家左のさとうきび畑横の道?からアクセスした方が良いかと思いました。
✅畑と畑の隙間を通る
さとうきび畑とさとうきび畑の間に道、というか何も植えられてない通路があります。
その道を進んでいきます。
✅物置みたいな場所
進んでいくと廃材等が置かれている場所に出ます。
道路からここまでは1分もかからないくらいです。
奥に広がっている草っぱらが、旧石垣空港跡地です。
この場所で右を見てみると樹木が繁茂していてかなり見づらいですが、窪地の中に掩体壕があります。
✅廃材置き場で右を見てみると…
私は草を分け入るのに慣れてるので、ちょっと顔突っ込んでみたら掩体壕を発見でき、坂を下って掩体壕にアクセスしました。
しかしその方法だと服が汚れてしまいます。
ここは先ほどの廃材置き場を旧空港跡地方面に直進しましょう。
✅あぜ道
直進するとすぐにこんな道があります。
この道を右へ進むと、右の林の草木が一部切れて掩体壕までの道が出来ています。
✅草木が切れて掩体壕へ…
季節次第では草木が繁茂しているかもしれないので、行くなら寒い時期がいいですね。
この写真は11月ですが、結構草が生えてます。
✅大浜の掩体壕
「大浜の掩体壕」は旧石垣空港の滑走路脇に一基残っています。
自身で確認していませんが、この近くにあるフルスト原遺跡入口付近には「無蓋掩体壕」もあるそうです。
共に海軍時代の平得飛行場の施設として使用された掩体壕です。
掩体壕の開口部は滑走路がある南東を向いています。
その大きさは幅15m~20m、高さ4m程です。
後方の尾翼が入る部分は幅5m×高さ3m程まで狭くなっています。
✅尾翼が入る部分
この掩体壕は鉄筋コンクリート製で、内部の鉄筋が露出しています。
また、機銃掃射痕のような痕跡が何故か内部にあります。
✅機銃掃射痕?
✅あらゆる場所から露出する鉄筋
壁面を見ていると謎の格子状の模様がありました。
調べてみると戦後の日本全体が貧しかった時代、鉄くずが高く売れる時代がありました。
その時代に内部の鉄を取ろうとした際についたのが格子状の模様とのことです。