名称 | 防疫給水部隊の壕,ウマウトゥシー,束辺名洞 | |||
住所 | 〒901-0353 沖縄県糸満市字束里 (Googlemap:26.085825, 127.675157)付近 |
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解説 | 「束辺名洞」とも呼ばれる縦長の壕で、9m近くの深さがある。第27野戦防疫給水部隊が使用していたことから「防疫給水部隊の壕」と呼ばれる。案内看板などはなく、壕までも未整備の山林を進むのでハブをはじめとして行くまでに危険が伴う。 | 難度 | ||
D (危険) |
今日は沖縄県糸満市にある「防疫給水部隊の壕」だべ
ポチ太郎
ハチ公
「ウマウトゥシー」とも呼ばれるようですね!
糸満市に束里という地域があります。
束辺名と上里という2つの地域が合併し、「束里」となりました。
旧上里集落側の雑木林の中に壕があります。
この壕は「防疫給水部隊の壕」や「ウマウトゥシー」と呼ばれます。
戦中には第27野戦防疫給水部隊により使用されました。
「防疫給水部隊」の任務としては浄水の確保や伝染病や病原菌対策などがありました。
防疫給水部隊の有名なところだと、石井四郎軍医中将が率いた「関東軍防疫給水本部」こと「満州731部隊」があります。
通常の水の確保や病対策を行いながらも捕虜を使った人体実験や細菌兵器の研究も同時に行っていたという話もあり、真偽は不明ながらも「悪魔の飽食」という731部隊をテーマにした本もあります。
県道223号から上里集落に入っていきます。
上里ファームポンド前を抜けるとそのまま喜屋武方面に抜けてしまいますが、その手前の分岐で斜め左に進みます。
畑と林が広がる中を進むと右側に謎の石階段があります。
✅入り口
林へ続く階段の先を見ると、辛うじて獣道が出来ています。
しかし少し進むだけで道がなくなります…
今回の壕について存在は知っていたけど、どこにあるのかわからずやっと行くことが出来たんだべ
ポチ太郎
✅まだギリギリ道がある
ハチ公
道はどこですか?
こっちが聞きたい
ポチ太郎
こういうのを予期して、厚底の靴で行ってよかったべ
ポチ太郎
ハチ公
それでもハブには注意です!!
草を分け入りながら山を登っていくと、なんかの碑を発見!
ポチ太郎
ハチ公
結局山に入って3~4分くらいで見つけました!どこかで見た情報では、道路から30~40mらしいです!
✅「防疫給水部隊本部終焉之地」碑と「防疫給水部隊の壕」
探し始めて一年ぐらい、「第27野戦防疫給水部隊本部終焉之地」と背後には壕だべ
ポチ太郎
ハチ公
「故陸軍大尉伊藤欽弐戦死之地」ともありますね!!
✅「防疫給水部隊本部終焉之地」
✅防疫給水部隊の壕
安全のためにロープと網がしてあるんだべ
ポチ太郎
ハチ公
ここまで来る人はそんなにいなそうですが…
この壕は縦長の形をしていて、下の方がフラスコのように広くなっていて、そこから横穴が複数掘られているらしいべ
ポチ太郎
ハチ公
壕の入り口から底までは9m近くあるようです!!ネットが張られるのも当然な高さですね!!
この後仕事あるし、危険なことはしないと決めてるべ。なんとか底の方も撮影
ポチ太郎
ハチ公
かつては人骨や軍靴、茶碗などが散乱していたそう。また櫛や化粧クリームなどもあったことから慰安婦も同行していた説もあるそうです!