黒しばわんこの戦跡ガイド

千葉県柏市花野井に残る「秋水地下燃料貯蔵庫のヒューム管」

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秋水地下燃料貯蔵庫のヒューム管

名称 ヒューム管
住所 〒277-0812
千葉県柏市花野井
解説 ロケットエンジン搭載の局地戦闘機「秋水」の関連遺構が住宅街に残る。
秋水地下燃料貯蔵庫の通気口としての「ヒューム管」が地上に突き出している。
難度
A

今回は千葉県柏市花野井に残る「ヒューム管」だべ

ポチ太郎
ポチ太郎
ハチ公
ハチ公

トッポみたいなパイプが住宅街の中に残っていますね!

1944年8月、日本本土を襲う米軍機「B-29(ボーイング B-29 スーパーフォートレス)」の迎撃の為、ある戦闘機の開発が進められていました。
その戦闘機の名前は「秋水(シュンスイ)」。
航空機の種別としては「局地戦闘機」とされ、本土上空の防衛に活躍する予定でした。

「秋水」は、技術将校がドイツから持ち帰った「メッサーシュミット(Me163)」の設計図を参考に陸海軍共同で開発されました。
ロケットエンジン搭載で、三菱重工業を中心にロケットエンジンは陸軍機体は海軍が担当しました。
時速は約900m、高度1万mまで約3分半で上昇、装備した30㎜機銃で敵機を撃墜して滑空しておりてくるという戦闘機でした。

1945年7月には試作機が試験飛行を行いましたが、上昇中に発動機(特呂2号/KR‐10)が停止した後に墜落、操縦士が死亡しました。
その後終戦となったので、実際に本土の空で秋水を見ることはありませんでした。

局地戦闘機「秋水」の燃料は、甲液(過酸化水素)と乙液(メタノール+水化ヒドラジン)を化学反応させるものでした。
今回紹介する千葉県柏市花野井の遺構は、燃料に使用した過酸化水素を保存した地下保存庫の通気口です。
「ヒューム管」と呼ばれ、現在でも住宅街の中に残されています。

畑に残るヒューム管

このヒューム管が残る花野井地区の西側、現:柏市柏の葉周辺に「柏飛行場」がありました。
柏飛行場は、藤ヶ谷飛行場・成増飛行場・谷田部飛行場・厚木飛行場と共に、秋水の基地に指定されます。

水化ヒドラジンを保管した地下保存庫は大室地区にありましたが、現在は宅地開発により跡形もなくなっています。

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