与座のトーチカ
今回は沖縄県糸満市与座に残る「トーチカ」だべ
第24師団司令部壕の近くですね!
沖縄本島南部にある糸満市の与座地区にコンクリート遺構が残されています。
これは戦争期に使用された「トーチカ」とされています。
分厚いコンクリートの表面には、内部に埋め込まれた鉄筋や弾痕が当たったような痕跡が残されています。
トーチカから20mほど離れた場所には「第24師団司令部壕」という人工壕も残っており、この2ヵ所は交通壕で結ばれています。
土を掘りおこし、通路状に窪みを掘っていきポイント同士を繋いだのが交通壕です。
写真右下の窪みが第24師団司令部壕まで続いています。
奥にある穴から交通壕側に出ることが出来ます。
コンクリートに囲まれた内部に入り、敵からの銃弾を回避していたと思われます。
屋根があったかどうかは不明ですが、崩壊したコンクリート片は見当たらないので屋根はなかったのではないかと思われます。
コンクリートの一部に穴が空いていますが、現在は匍匐前進でやっと通れそうな位しか開いていません。
かつてはもう少し大きい穴だったのかもしれません。
露出している鉄筋や、鉄筋が埋め込まれていたであろう痕跡が見られます。
戦後に起こった朝鮮戦争時、国内はスクラップブームとなり廃金属は高く売れました。
沖縄県内でも、こういった戦中のトーチカや遺構に埋め込まれた鉄筋が抜き取られていることがあります。
トーチカはL字のような形をしており、一辺は大体3mから5mくらい。
内部は大人二人なら余裕、4人だと窮屈になってしまうくらいの広さです。