✅千葉県佐倉市に残る戦争遺構
千葉県佐倉市にある佐倉城址公園へ行ってきました。この場所には明治時代までは佐倉城が建っていましたが、陸軍歩兵第二連隊が置かれた際に天守閣などを取り壊したために、現在は天守閣や門などは残っていませんが「空堀」など佐倉城の遺構に加えて、佐倉連隊関連の遺構がいくつか残されています。現在、城址公園看板で確認できる遺構は以下になります。
- 衛兵所跡
- 兵営の便所跡
- 佐倉陸軍病院跡
- 兵士が文字を刻んだモッコク
- 車道の碑
- 佐倉兵営跡の碑
- 弾薬庫の跡
- 訓練用の12階段
- 軍犬・軍馬の墓
遺構の説明
✅衛兵所跡
「歴史博物館」の信号から公園に入った所が衛兵所跡です。現在はただの車道になっており、門柱等は特に残っていません。
✅兵営の便所跡
歴史民俗博物館の西に少し高くなった丘のような場所があります。そこに不自然に並ぶコンクリートがあります。
これが兵営の便所跡で、長い年月により破損自体はひどいですが一人分のスペースは分かるくらいには遺構が残っています。
✅佐倉陸軍病院跡
歴史民俗資料館から西側、現在は広場となっている場所に旧陸軍が運営していた佐倉陸軍病院がありました。この病院は1874年に東京鎮台佐倉営所病院として創設されて、佐倉衛成病院を経て佐倉陸軍病院となります。テラス付きの洋風の病棟が特徴でしたが、終戦後は厚生省へ移管されました。その後、他の病院と統合したり佐倉市江原台へ移転して現在は聖隷佐倉市民病院となっています。
「車道」の碑
茶室三逕亭とトイレの裏側にあるのが「車道の碑」です。1920年8月にこの石碑前の道ができた際に建立され、建設に関わった軍人「大城戸仁輔」「峠又三」の名前が刻まれています。