沖縄県読谷村古堅に家族壕という壕跡があるべさ
ポチ太郎
ハチ公
どうやら内部は崩落しているようですね!!
読谷村は米軍の上陸の地として知られている他、近年になり内部を荒らされたチビチリガマや掩体壕が現在でも残っている史跡の多い地です。
古堅地区には古堅国民学校跡という史跡や、今回の主題の「家族壕」が存在します。
古堅国民学校跡から東の方向へ向かっていくと谷のようなちょっとした窪地に行きつきます。
古堅の案内看板にも地図がありますが、そこにあるのが’’フルギンガー’’です。
沖縄における’’ガー’’というのは湧き水だったり川を意味している場所で、神聖な場所とされています。
フルギンガーには’’ウブガー’’と’’ミーガー’’の2つの湧き水があり、奥側の井戸の上部に家族壕が存在しています。
✅フルギンガー
フルギンガー奥側の斜面を登ってみます。
✅フルギンガー奥側の斜面
草が生え放題ですが、頑張って登ってみます。
といっても4~5m進めば、家族壕跡が見えます。
✅家族壕
現在は風化されてしまい、ちゃんとした穴は一つしか確認できず...
過去に避難していた数家族自らの手で掘られた家族壕は、過去にはいくつかの壕口があって内部でも繋がっていたそうです。
内部は約1.5m程の高さはありそうです。
かつて湧き水のあるこの場所には山部隊が駐留して炊事場として使われていました。
そのためか、空襲において木々に囲まれたこの場所が狙われたこともあり、その被害は背後にあった家族壕にも及んだようです。
ちなみに、フルギンガー付近にある石段を登っていくと’’大湾若按司之墓’’に行きつきます。
按司は地域を納めていた偉い人のことで、この場所はその方のお墓です。