東京第一陸軍造兵廠 十条工場 275号棟
今日は東京都北区十条台にある「東京第一陸軍造兵廠第一製造所 275号棟」だべ
今は図書館になっていますね!
かつて北区の十条一帯には東京第一陸軍造兵廠の工場が存在していました。
その始まりは1905年まで遡ります。
当時は東京都文京区にあった「東京砲兵工廠銃砲製造所」が十条台に移転してきたことから始まります。
1904~1905年の日露戦争での弾薬不足を補うために工場拡張して移転してきたのです。
その後も十条台に工場は置かれ、1940年になると「東京第一陸軍造兵廠第一製造所」に改称されますが、基本的には弾薬や火薬の製造が引き続き行われていました。終戦後、米軍から接収されると米軍の戦車整備工場として使用されていました。
最終的に北区に返還され、特徴的な赤レンガの建物は整備されて、2008年より北区立中央図書館として生まれ変わりました。
歴史を感じさせる赤レンガの建物は一見するとカフェにも間違えそうな外観です。
レトロな外観ですが、中の図書館は近代的な作りになっています。
図書館の隣には公園が隣接しているので、子供たちの遊び場でもあります。
そんな場所でも約75年前には弾薬の工場が地域を占めていたなんて信じられません。
この十条エリアから滝野川付近まで資材運搬などの目的で軍用貨物線が敷かれていました。
現在の埼京線の線路から橋台の遺構が確認できる他、憲兵詰所跡とされる遺構等が数多く東京都北区には残されています。