謝花国民学校の奉安殿
名称 | 謝花国民学校の奉安殿 | |||
住所 | 〒905-0203 沖縄県国頭郡本部町謝花 |
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解説 | 戦前・戦中において、御真影(天皇・皇后の写真)を納めていた建物。 御真影は各地の学校に下賜されており、この地には「謝花国民学校」が建っていた。 |
難度 | ||
A |
今日は沖縄県の本部町謝花に残る「奉安殿」だべ
ポチ太郎
ハチ公
沖縄県内には3か所の奉安殿が現存していますね!
戦前や戦中、日本本土や植民地としていた海外に至るまで建てていたのが「奉安殿」です。
奉安殿は、天皇・皇后の写真である「御真影」と「教育勅語」を納めていた1.5m程の高さの建物で、学校内に建てられていました。
沖縄県の美ら海水族館からも近い、本部町謝花に「奉安殿」が残っています。
文部省によって奉安殿に納める御真影と教育勅語は下賜されました。
現在においては天皇は日本の象徴という位置づけですが、当時の天皇は軍も政府をも司る神のような存在でした。
そして、天皇の分身ともいえる「御真影」も天皇同様に扱われていました。
御真影の管理は各学校の職員により行われており、仮に御真影に何かあった場合は責任者や担当者は処罰され、最悪の場合は校長が切腹したこともあったようです。
また、火災などがあった場合に御真影を守る為に亡くなった教職員も続出したとのことから、いかに御真影を重要視していたのか、皇民化教育が市民にまで浸透していたかが分かります。
✅奉安殿
奉安殿のデザイン(意匠)は様々で固定されたものではありませんでした。
洋風から和風まで様々なデザインで、かつ鉄筋コンクリートなどを使用した堅牢な造りをしていました。
しかし、堅牢にすればするほど湿気が籠りやすく、御真影にシミをつくってしまうこともあって始末書を書くこともあったようです。
✅細かい損傷もあり
天井には草が生えてます。
この奉安殿は内部も見ることができます。
✅内部
内部は大体1m四方くらいの広さです。
多少の損傷があり、内部の鉄筋が露出しています。
沖縄県内で奉安殿が見ることができるのは、沖縄市知花・本部町謝花・石垣市登野城の三ヵ所です。