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御真影奉護壕
名称 | 大湿帯の御真影奉護壕 | |||
住所 | 〒905-1141 沖縄県名護市字源河2523−3 |
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解説 | 有事の際、歴代天皇家の写真である’’御真影’’を避難させるために使われた防空壕。 入口の前に小屋があり、教員により結成された「御真影奉護隊」によって24時間の番が行われた。 現在はオキナワコキクガシラコウモリの生息地になっている。 |
難度 | ||
D (案内無、壕までの道も未整備) |
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名護市の東部、車一台がやっとの細い道を進んだ先に「大湿帯」という場所があります。
ここは梅並木が密かに人気なようですが、そんな場所にも防空壕が残されています。
車道から山を分け入った場所にあるのが「大湿帯の御真影奉護壕」です。
戦前より天皇は神と同格とされており、その写真も天皇と同様に扱われました。
歴代天皇の写真を「御真影」と呼び、省庁改編以前の文部省によって全国の学校に「御真影」が配布されます。
配布された御真影は「奉安殿」という小さな建物に保管され、学校の教員らによって管理がされました。
御真影に雨漏りの水がかかったりすると厳重に処罰されたようです。
また、学校が火事になった時には教員が御真影を取りに向かい、そのまま亡くなったこともあったようで、現代とは違いすぎる価値観ですが当時では普通なことでした。
生徒らも御真影が納められる奉安殿の前を通る時は最敬礼をするように教育がされていました。
✅御真影奉護壕への入口
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御真影奉護壕へは道脇の樹海へ入っていきます。
✅御真影奉護壕
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50mくらい山道を進むと壕があります。
✅入口横の坑木
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現在は希少なコウモリの住処となっているので、奥まではいきませんが少し入ってみます。
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地面は泥濘も無く歩きやすいです。
かつては入口前に小屋があり、教員らにより結成された「御真影奉護隊」によって24時間厳重に御真影を守っていたようです。
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手掘りの壕で、「コの字」型の形状をしています。
中央に御真影を納める鍵付きの部屋があるようです。
今ではそこにコウモリがたまっています。
✅坑木跡
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通路左右には坑木跡が何組もあります。
重要な場所だけあり、補強もしっかりされていたようです。
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進んでいくと奥からコウモリが飛来してきます。
コウモリはターンしながら何かよく分からない物体をこちらに投げつけてきます。
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入口から折り返し部分までは20mから30mくらいですが、コウモリが大量に飛んでいるのが見えます。
特攻したら大変なことになりそう…
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これ以上はコウモリが混乱してしまうので撤退します。
餌をあげるから1時間くらい壕から出ていてほしいですな。
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