今日は読谷村にある「さとうきび畑」の歌碑だべ
ポチ太郎
ハチ公
「ざわわ…ざわわ…」のフレーズは有名ですね!!
沖縄戦から19年が経過した1964年6月に「さとうきび畑」の作者、当時34歳の寺島尚彦は第32軍最期の場所でもある摩文仁の地に立ちました。
自分の背丈以上もあるサトウキビに囲まれ、強い陽ざしと青空を感じていると「あなたの歩いている土の下に、まだたくさんの戦没者が埋まったままになっています」という言葉を聞いて衝撃をうけます。
青空や陽ざし、緑の揺れるサトウキビ畑は全てモノクロの世界と化し、そこを吹き抜ける強い風の中に戦没者の怒号と嗚咽を聴きました。
1967年、「さとうきび畑」が誕生します。
沖縄を訪れてから歌の発表まで2年以上空いているのは、さとうきび畑の中で聴いた風の音をどう表現するか考えていた、とのことです。
「さとうきび畑」は沖縄戦で父親を亡くした少女が主人公です。
第一節ではサトウキビ畑には風が通り抜けるいつもの風景が描かれていますが、第二節では海の向こうから「いくさ」がやってくる様が書かれます。
三節では「鉄の雨」という言葉で表される米軍からの攻撃で父が亡くなり、四節以降は終戦と同時に誕生した「私」がサトウキビ畑の中に父を探していくのが主なストーリーです。