名称 | 特攻艇秘匿壕 | |||
住所 | 〒904-0315 沖縄県中頭郡読谷村字渡具知 |
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解説 | 水上特攻兵器「震洋」を隠していた秘匿壕で、比謝川の川岸に複数残っている。 満潮になると海水が入るようで、内部にはゴミが散乱している。 |
難度 | ||
A (行きやすい) |
読谷村字渡具知に「特攻艇秘匿壕」があります。
この読谷村から北谷付近は米軍が上陸した場所でもあり、沖縄本島での戦闘開始の場所です。
そんな場所に残っている「特攻艇秘匿壕」はどんな場所なのかというと、爆弾を積んだモーターボートを隠していた場所です。
「特攻」といわれると「永遠の0」などの影響もあり、航空機で突っ込んでいくイメージが強いですが、特攻兵器は他にも様々あります。
人間魚雷「回天」、特殊潜航艇「海龍」、人間機雷「伏龍」、航空兵器「桜花」など水中・水上にも特攻兵器があり、先に記載したモーターボート型の特攻兵器は「マルレ」又は「震洋」と呼びます。
陸海軍どちらも似たような兵器を使っており、陸軍が「マルレ」、海軍が「震洋」としていました。
特攻艇秘匿壕は、比謝川沿いにある「電信屋の碑」から川岸におりてアクセスします。
「電信屋の碑」はかつて鹿児島~沖縄間に電信線が通ったことを記念した碑です。
隣には公衆トイレもあり、屋根付き東屋もあって何故か施設が充実しています。
ただの住宅街の一角なんですが。
✅特攻艇秘匿壕 遠景
「電信屋の碑」の横から川岸に降ります。
海の方向へ進むと横穴が開いています。
✅特攻艇秘匿壕
✅特攻艇秘匿壕 内部
秘匿壕内部は横3~4mで長さは10~15mほどだと思います。
満潮時は浸水するのか漂流物が大量に堆積しています。
✅埋もれた特攻艇秘匿壕?
土砂崩れによって埋もれた壕もあるらしく、岩壁を見ているとそれらしきものを発見しました。
✅さらに岩を越えて進む
✅横穴を発見
足場に気を付けながら進むと、奥行10mくらいの横穴がありました。
しかし、大岩に隠れるように入口があることや、入口が狭いことから秘匿壕だったのかなんとも言えません。
戦後に土砂崩れで大岩が降ってきたのなら、特攻艇秘匿壕として使われていた横穴かもしれません。
✅横穴 内部
やっぱりボートを隠すには狭すぎる気が…?
一つ目の横穴は秘匿壕だと思いますが、二つ目はただの浸食で出来た横穴なのかも…