名称 | 軍用トロッコ跨線橋の橋台跡 | |||
住所 | 〒173-0003 東京都板橋区 埼京線線路内 |
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解説 | 埼京線の線路内に残っている戦中の陸軍施設の設備跡。 第一陸軍造兵廠と第二陸軍造兵廠を結んでいた「陸軍造兵廠電気軌道線」の遺構。 |
難度 | ||
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今日は埼京線の線路に残る「陸軍造兵廠電気軌道線の橋台跡」だべ
ポチ太郎
ハチ公
線路には入らず、橋の上から見ましょう!
埼玉県から都内方面の大動脈として知られているJRの埼京線ですが、その線路に戦中の陸軍施設の設備跡が垣間見ることができます。
東京都北区と板橋区の境目付近にある十条台橋という跨線橋です。
この橋から軍用トロッコの跨線橋橋台跡が見ることができます。
下には埼京線が走っているため、フェンス越しで見る形になりますが異質な雰囲気は感じとることができます。
✅軍用地で使われた十条・板橋
日露戦争の時代から十条・板橋のエリアは軍用地として重要な場所となっていました。
1905年、東京砲兵工廠銃砲製造所が東京都文京区の小石川から十条へ設備移転してきました。この「東京砲兵工廠銃砲製造所」は戦時に使用する銃火器の製造や保存する機関で、日露戦争で弾丸の不足したため敷地の拡張もかねて北区・板橋区へ移転してきました。後の編成変更により、1940年に「東京第一陸軍造兵廠第一製造所」が正式名称となります。
また、板橋の地には1870年代から石神井川の水力を利用した火薬工場がありました。その火薬工場も後に「東京第二陸軍造兵廠」となります。隣り合ったエリアに第一陸軍造兵廠と第二陸軍造兵廠が位置することになり、その二つを結んでいたのが「陸軍造兵廠電気軌道線」です。物資の運搬や人員の輸送等に利用されていていました。