’’東京湾の要塞’’といえば、神奈川県の猿島や千葉県富津市の第二海堡が挙げられると思います。
ちなみに’’海堡’’というのは、人工的に造成した島に砲台を設置して要塞化したもので、東京湾には大正時代から造られた海堡が存在しています。
これら二つの要塞以外で認知度は低くても広大な規模をもつ要塞が存在します。
それが神奈川県横須賀市鴨居にある「観音崎」の砲台群です。
東京湾に突き出す形で存在している「観音崎」も、東京を守る要塞として明治時代から要塞化されてきました。
現在では公園として整備されており、砲台群跡も見学することができます。
✅北門第ニ砲台跡
初めに紹介するのは北門第二砲台跡です。
観音崎公園は小高い山全体を公園にしたような場所なので、この北門第二砲台跡も割と高い場所に位置しており、公園といえどもアクセスする時は動きやすい恰好推奨です。
✅砲台跡とトンネル
✅砲台跡
✅北門第ニ砲台観測所跡
第二砲台のトンネル入口横に、立ち入り禁止ロープのかかる謎の階段があります。
先を覗いてみると道自体も存在していなく、危険なため立ち入り禁止にしているようです。
訪問前の下調べで獣道を進むと観測所があるとのこと。
おそらくこの先のことだなと確信、沖縄ならハブがいるであろう足場が悪い、草木生え放題の森を2~3分ほど進むと切通が現れました。
✅切通
✅観測施設跡
✅観測設備
’’北門第ニ砲台観測所跡’’この場所は立ち入り禁止エリアなので訪問の際は自己責任でお願いします。
✅北門第一砲台跡
北門第一砲台跡
ここ観音崎は三浦半島の最東端にあり、東京湾を一望できることから古くから東京湾防備の要塞地帯として使用されていました。この砲台は明治15年6月5日着工、明治17年6月27年完成。半円形の2基の砲台が扇形に配置され、ここに後継24センチの巨砲2門が海に向かって並び、両砲台はトンネルで通じており、地下には弾薬庫と兵員室などがありました。
✅北門第一砲台跡
✅観音崎砲台・三軒屋砲台跡
✅観音崎砲台・三軒屋砲台跡
砲台跡は他にもありますが、時間的にも体力的にも厳しかったのでこれにて退散しました。
戦跡目的でなくても、綺麗に整備された広場などゆっくり過ごすにはオススメの場所でした!