名称 | 山グシの砲台跡,山グシのトーチカ | |||
住所 | 〒905-0501 沖縄県国頭郡伊江村東江上 |
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解説 | 伊江島タッチューの麓に残っているコンクリート遺構。 岩盤とコンクリートを併用して砲台を掩体した。 |
難度 | ||
A |
✅山グシの砲台跡
伊江島には旧陸軍が飛行場を建設し、それを防衛するために陣地壕などを増やして島を要塞化させました。
伊江島のシンボル「伊江島タッチュー」の麓にもその痕跡を見ることができます。
「山グシの砲台跡」は農業用水地「唐小堀」の近くにあり、道路からも草にまみれて遺構を見ることができます。
沖縄県立埋蔵文化財センターの資料では「山グシの砲台跡」とされていますが、別のサイト様(管理人のうちなーライフかりゆし日記様)では「山グシのトーチカ」と紹介されています。
砲台の砲身を出しながら攻撃していたようなので、砲台跡よりもトーチカの方がしっくりくる気がします。
唐小堀前の道路です。
左側はちょっとした山になっており、年中樹木が茂っています。
✅山グシの砲台跡
樹木に紛れてコンクリート遺構が見えます。
これが「山グシの砲台跡(トーチカ)」です。
タッチュー周辺には独立混成第44旅団第2歩兵隊が布陣していました。
北側には第1中隊、南側に第2中隊と第3中隊が配置されており、トーチカは第3中隊による構築と思われます。
✅入口(道路側)
道路に面した入口は支柱が一本あります。
経年劣化でいびつな形になっています。
高さは腰丈程の高さしかなく、しゃがみながら入壕します。
広さは約2~3畳くらいと思います。
道路入口から入ると奥にも広い入口があります。
奥側の入り口を出てみると、茂る樹木の間から住民が畑作業しているのが見えます。
どう頑張っても不審者にしか見えないのでコソコソ見学します。
✅貫通する樹木
樹木が貫通しています。
植物というものは凄いですね。
✅壁面にあいた穴
コンクリートの壁面には穴が3か所あいています。
沖縄県立埋蔵文化財センターの資料によれば、この穴に砲台を固定して砲身を奥側入口から出すようにして使用したと考えられているようです。
✅鍾乳石
壕の天井に鍾乳石がありました。
石灰の中の炭酸カルシウムが雨などに溶けて出来たようですね。
✅ペプシ
年季の入ったペプシの瓶が落ちていました。
蓋はついてないけど、中には黒い物質が…