名称 | ニャティヤ洞 | |||
住所 | 〒905-0503 沖縄県国頭郡伊江村 |
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解説 | 伊江島の南西部に存在する洞穴。 持ち上げると子宝に恵まれるとされる「ビジュル石」があるパワースポットであるが、戦時中はその広さから住民の避難壕として使われた。 |
難度 | ||
A (行きやすい) |
✅ニャティヤ洞
沖縄県の伊江島の南西部の海岸に洞穴があります。
これが「ニャティヤ洞」と呼ばれる洞穴で、現在では子宝に関するパワースポットとして知られています。
洞穴内には「力石(ビジュル石)」と呼ばれる石が置かれています。
なかなか子宝に恵まれない女性がこの石を持ち上げると子宝に恵まれ、妊婦さんがこの石を持ち上げて重いと感じたら男の子、軽いと感じたら女の子が生まれてくるという言い伝えから、伊江島のパワースポットとされています。
戦時中においては広大な広さを誇ったガマであることから多くの住民が避難壕として利用し「千人壕」や「千人ガマ」と呼ばれます。
また、道路から見ると崖下に下った場所にあり、分かりづらい場所にあったことも多くの命が救われてたことに繋がったと考えられます。
現在の伊江島からは想像できませんが、沖縄戦では伊江島は激しい攻撃を受けました。
島のシンボルである「タッチュー」を除くと、伊江島はほとんど平坦な地形です。
帝国陸軍航空本部はその地形を利用しようと「伊江島飛行場」を建設します。
航空の拠点になった伊江島には守備隊もおかれましたが、飛行場があるために米軍に狙われ、1945年4月16~21日の5日間にかけて米軍の上陸作戦が行われました。
上陸に際には艦砲弾やロケット弾、ナパーム弾による攻撃が行われ、伊江島全体は廃墟と化しました。
伊江島港から県道を南西に向かっていきます。
通り道にはアーミーパイルの碑があります。
左右には畑と牛小屋が続く農道を進むと「ニャティヤ洞」があります。
駐車場は綺麗に整備されており、車も5台以上停めることが出来そうです。
公衆トイレもあります。
✅駐車場から見えるイノー
駐車場から階段を降りた先に「ニャティヤ洞」があります。
階段上からはサンゴ礁の海(イノー)が見渡すことができてとても綺麗です。
✅ニャティヤ洞内部
ニャティヤ洞の内部はとても広く、今まで訪問した沖縄県のガマの中でも歩きやすさや収容人数はトップレベルです。
20mから30mくらいのホールがいくつかくっついたような形状で、外部へ出ることができる壕口もいくつもあります。
地面は琉球石灰岩の露出もなく、砂であるので滑らないので歩きやすいです。
✅壕口から海を望む
見たところ遠浅の海で、浜辺で遊んでいる人もいます。
シュノーケリングでもすれば様々な海洋生物を見ることが出来そうです。
壕口はいくつもあります。
暗くて進めない場所もあり、スマホのライトで照らしてみましたが全く意味もなく闇が続いていました。
✅力石
この場所がパワースポットと呼ばれる所以です。
女性がこの石を持ち上げると子宝に恵まれたり、持ち上げて重いと感じたら男の子、軽いと感じたら女の子と分かるといわれます。
ニャティヤ洞の中央部に置かれています。