整備工場入口の門柱
今回は山口県周南市の大津島に残る「整備工場の門柱」だべ
大津島には回天の施設だけでなく、水上偵察機の施設も少しありました!
山口県周南市の徳山港の南、約10㎞に位置する大津島。
「天を回らし、戦局を逆転させる」…そう願われ命名された人間魚雷「回天」の訓練基地が設置され、その先駆けとなった島です。
回天記念館の最寄港「馬島港」より徒歩数分にある「大津島公園」内に当時の施設の門柱が残されています。
この門柱付近には「水上偵察機」の整備場や格納庫がありました。
水上偵察機とは飛行機の下部にフロートがついており、海面に着水できるようにされた飛行機です。
「回天」をはじめとした軍の情報は機密情報でした。
そのため、整備工場の周囲には高さ約2.3mの板塀が張り巡らされ、島民から見えないようにされていました。
門柱の横部分にその痕跡が残されています。
大津島における水上偵察機の役割は、魚雷試験場時代には試験中の93式酸素魚雷を追跡することなどに使用されていました。
回天の訓練基地などが出来てからは、人員輸送などの基地運営に寄与していました。
単葉機と複葉機の2種類の機種が大津島には配備されていたようです。