名称 | 吉岡隊陣地壕,ウフグスク陣地壕 | |||
住所 | 〒901-1511 沖縄県南城市知念久手堅 (Googlemap:26.168563, 127.827572) |
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解説 | 重砲兵第7連隊第2中隊の吉岡隊が使用していたとされる人工壕。 がんじゅう駅南城の横に構築されており、ウローカー砲台の着弾観測をしていたと思われる。 |
難度 | ||
A (行きやすい) |
沖縄県南城市に「がんじゅう駅 南城」というお店があります。
斎場御嶽のチケットやお土産を買うことができ、更に進むと「知念岬」もあるので多くの観光客が訪れる場所です。
そんなお店のすぐ横にある丘陵に日本陸軍の陣地壕が残っています。
壕はネット上では「吉岡隊陣地壕」や「ウフグスク陣地壕」などと呼ばれています。
吉岡というのは、この壕を使用していた隊の長の名前が由来です。
また、「ウフグスク」はこの場所に存在していた古き琉球の古城の名前ですが、開発のためにグスクの痕跡はなくなっているようです。
✅吉岡隊陣地壕
道路のすぐ横にあります。
✅壕口
四角い壕口が口を開けています。
腰丈くらいの高さしかないので、屈まないと内部に入れないです。
入口から内部を見ると奥に光が見えます。
この壕は直線のメイン通路と支線により構成されています。
メインの通路は丘陵を抜け、海に面した崖の中腹に貫通している。
中に入ると立ち上がることができる高さになります。
床にはあまり崩落した瓦礫はありません。
✅入口近く左側に掘り込まれたスペース
5mほど進んだ左側にちょっとしたスペースが掘られています。
休憩スペースなのか立哨していた場所なのかは分かりません。
✅謎の掘り込み
棚状遺構でも自然に出来た窪みでもない、人工的な掘り込みがあります。
物を置くには奥行がないので、何かしらの機械の線などを引いていたんでしょうか?
✅中央の十字路:右
✅右の通路の部屋
進んでいくと中央付近で十字路になっています。
右は通路というよりも「穴」といった様相ですが、穴の先は幅3m×奥行3mくらいの部屋になっています。
部屋全体に崩落した土が積もっています。
次は通路左へ進んでみます。
✅中央の十字路:左
十字路左の通路を進むと両側に「坑木」を設置していた跡が多数あります。
坑木は壕の耐久度を上げる添え木です。
坑木跡の高さは色々ですが、大体1.8m~2mくらいに見えます。
✅坑木跡
通路脇に何か落ちてました。
錆びすぎて何だか分かりません。
✅謎の落とし物
✅左の通路の先は更に十字路に!
通路を進んでいくと更に十字路になっています。
結果だけ言うと、全ての道がすぐに行き止まりになっています。
✅十字路:左
✅十字路:右
✅十字路:直進
今回は直進してみます。
✅謎の落とし物
✅5mくらいで崩落している
直進したものの、5mくらい進むと土砂で塞がれています。
崩落以前、この場所から少し離れた砲台付近に繋がっていた可能性があるようです。
壁面が黒くなっているのは火炎放射の跡なのでしょうか?
行き止まりなので最初の十字路に戻ります。
✅直進して崖側壕口へ
最初の十字路に戻り、直進すると崖側壕口へ出ます。
崖側壕口の手前には別の通路がありますが、埒が明かないのでとりあえず外に出ましょう。
壕口付近はやはり狭くなっています。
✅あざまサンサンビーチの方角を望む
崖側壕口へ向かう途中、右側に現れた通路に進んでみます。
この通路にも「坑木跡」が約1m間隔で見られます。
✅坑木跡
なんと、更に道が分かれています。
✅Y字路
ネタバレすると、右側の道は直ぐに小部屋になり行き止まりです。
二人くらいしか入らない小部屋ですが、使用用途が不明です。
✅分かれ道:右側の小部屋
分かれ道:左側の道を進みます。
若干の下り坂を10m程進むと窓の空いた空間にたどり着きました。
✅窓
窓の大きさは50㎝くらいでしょうか。
銃眼としては不十分な大きさです。
砲台から撃った弾の着弾観測をしていた窓かとも思いましたが、あまりにも狭すぎる窓です。
着弾観測するにしても見える部分がピンポイントすぎる…
✅窓の上に開いた穴
窓の上にちょっとした穴が開いています。
腕も通らないくらいの大きさの穴ですが、いったい何のための穴!!??
✅出口へ
全容を見ることができたので、今回の探索は終了です。