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「おにぎり」から見る陸海軍

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✅丸の陸軍、三角の海軍

現在、コンビニに行くと確実に売っているであろう食べ物「おにぎり」ですが、その歴史はかなり古く平安時代頃からはすでに’’おにぎり’’のような物が作られていたようです。戦中においてもお握りは食べられており、その携帯しやすさから航空兵のお弁当などにもされていたようです。

ところで旧日本軍には陸軍海軍がありますが、この二つでもおにぎりは食べられていましたがそれぞれ形が違いました。陸軍は丸いおにぎりで、海軍は三角のおにぎりです。同じ日本の軍なのになぜ違うんですかね??

✅丸いおにぎり

陸軍で食べられていたおにぎりは、大きさは大体ソフトボールくらいが標準のようです。これは炊飯した精米と精麦一合分で握り飯を一個をつくる標準規格があって、また「丸型に握る」ということも決まっていたようです。昭和初期の陸海軍兵の精米・精麦の支給量は、合わせて一日六合であり三食に等分すれば一食二合です。標準規格通り握り飯を作ると一食で2つのおにぎりが出来ますが、このお握り二つが調度よく陸軍兵士に貸与されているそら豆型飯盒にピッタリと収まり、飯盒に入っているので形が崩れないのです。



✅三角のおにぎり

陸軍の丸型のおにぎりに対して、海軍はなぜ三角なのでしょうか? まず、陸軍兵士がおにぎりを食べるのは休憩中だと考えられます。まさか打ち合いしてる時に食べないでしょう…。それだから形が大きくて丸くても特に問題はなさそうです。しかし、海軍の場合はおにぎりを食べる時はどんな時でしょう。それは敵と戦っている時戦闘準備の時です。有事の時以外は炊事係が作った料理が決まった場所で食べれる訳ですから、わざわざおにぎりで用意されません。しかし敵と打ち合っていても、当然腹は減ります。しかしながら船の持ち場から勝手に離れる訳にもいきません。そんな時におにぎりを食べるのです。

陸軍においてはおにぎりは飯盒に入れていましたが、海軍では握り飯は一人分ずつを竹の皮に包んでいました。竹の皮に包む際は陸軍のように大きめのおにぎり2個を包むよりも、2合の米で3つのおにぎりを作った方が具合が良かったようです。また、三角形である方が揺れる船の中でも転がり落ちたりする心配も少なかったために三角形のおにぎりが握られていたようです。

✅航空弁当

陸や海だけでなく、空で戦っていた兵隊もいます。こうした兵に持たされた弁当は、航空機を運転しながら食べることから「片手で食べられるもの」という要望もあり、竹の皮で包装をした細巻寿司やサンドイッチを準備することが多かったようです。また飲物もお茶や紅茶のほかに、ブランデーやウィスキーも小瓶に入れ、戦闘前に士気をあげるという気づかいがされていたようです。


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ポチ太郎

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