黒しばわんこの戦跡ガイド

糸満市束里の「構築壕」

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束里の構築壕

名称 束里の構築壕
住所 沖縄県糸満市字束里
解説 束里の丘陵内に残る人口壕。
小銃弾などが残り、内部もいくつか部屋があり結構広い。
難度
C

今回は沖縄県糸満市束里に残る「構築壕」だべ

ポチ太郎
ポチ太郎
ハチ公
ハチ公

束里一帯は壕が多いですね!
この壕は動画だと4:35からの壕です!

沖縄県糸満市南部の集落、「束里」には軍の構築壕が多く残されています。
今回の壕も丘陵内を分け入った先に壕口があります。

戦中、束里含む南部には1944年12月までは第9師団、以降は第24師団が配置されていました。
今回の壕がどちらの師団に構築されたのかは不明ですが、内部には小銃弾などが残っています。

崖沿いに残る壕口
壕口付近だけ見るとそこまで深くなさそう?
と思いきや、奥に人工壕が見えました!

壕口から内部を覗くと、高さ1mも無い穴の先に人工壕が見えます。
匍匐前進で進み、人工壕まで辿り着くと高さも2m近くになり余裕で歩くことができます。

人工壕側から入ってきた穴を見る
人工の通路を進むとすぐに広場がありました。
通路遠景
明り置き
ランプなどを置いたのか、上部が煤けています

壕全体に水糸が張ってあったので、以前に調査が行われた壕のようです。
広場に出てみると入ってきた穴とは別の壕口もあり、こちらはかなり広く開かれているので本来の入口はこちらのようです。
また、広場の奥には更に通路が構築されています。

広場
奥に見えるのが高さ1m程の横長の壕口
広場の中に残る崩落した通路
奥に棲息部でも構築しようとしたのか?
崩落した通路跡の5m程右横に一辺1.5mくらいの通路が残っていました。

広場内には遺品もまとめられています。

弾頭
小銃弾

奥に残る通路を進んでみます。
長さは大体5~6mくらいで、進んだ先にも広場が残されていました。

通路
奥側から見た通路
最奥に残される広場
20人くらいは余裕で入れそうですな!
調査した痕跡があります。
この広場は高さ1.5mもないので、腰を落とさないと頭をぶつけてしまいます。
綺麗な石柱
完全な人工壕ではなく、自然壕に手を加えたんですね。

これ以上は進めないので、入口へ戻ります。

入口横にある棚状遺構
上部は平らに均されています
幅2mくらいの壕口が開口しています。
壕口近景

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ポチ太郎

ポチ太郎

戦跡と旅行と黒柴が好きな管理人です。
博物館・資料館好きが高じて、国家資格の学芸員を取得しました🐶✨
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