渡喜仁の陣地壕
名称 | 渡喜仁の陣地壕 | |||
住所 | 〒905-0402 沖縄県国頭郡今帰仁村字渡喜仁 (Googlemap:26.683470, 127.985606) |
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解説 | 運天港の近く、道路脇に放置された陣地壕。 特殊潜航艇「蛟龍」の秘匿壕、魚雷の秘匿壕など使用用途が断定されていない。 運天港に配備されていた旧日本海軍の蛟龍隊か第27魚雷艇隊による構築とされている。 |
難度 | ||
A (行きやすい) |
今帰仁村渡喜仁の道路脇に人工壕が現存しています。
この壕は旧日本海軍の蛟龍隊か第27魚雷艇隊により構築されたとされ、現在では「渡喜仁(トキジン)の陣地壕」と呼ばれます。
この壕の近くには「運天港」という港があります。
沖縄戦前より運天港には蛟龍隊と第27魚雷艇隊が配備されていました。
そのため、「渡喜仁の陣地壕」はどちらかの部隊により構築されたとされます。
考えられている使用用途ですが、魚雷置き場か特殊潜航艇「蛟龍」の秘匿壕ですが、蛟龍は約26m程の大きさがあるので壕内に入れるのは難しい事に加え、運天港まで1㎞近くあるので可能性は低いようです。
壕内部には、多くの明かり置きの窪みや掘り込まれた階段、扉を設置していた跡などがあります。
✅「渡喜仁の陣地壕」遠景
道路脇数メートルの場所に壕口が開口しています。
季節によっては草が生え放題ですが、まだ入りやすい人工壕です。
✅壕口
内部は複雑に分岐しています。
壕口は全部で3か所、内部には3か所の小部屋があります。
✅壕内右側の道
正面入口から入ると、早速道が2手に分かれています。
右の道へ進むと左側に逸れる2ヵ所の支線と、その先に2ヵ所目の壕口があります。
✅2ヵ所目の壕口
土砂による崩落のせいか、壕口は四つん這いになって通れるくらいの高さしかありません。
✅壁面
壁面を見てみると、ツルハシなどで掘り込んだような痕跡が見られます。
✅錆びた釘
✅明かりを置いたと思われる窪み
✅2ヵ所の窪み
✅煤けている窪み
所々に錆びついた釘や、ランプなどを置いたと思われる窪みが見られます。
✅迷路のような壕内
高低差は階段や段差を掘り込んでカバーしてあります。
✅壕内にある小部屋
✅一人サイズの待機スペース
人一人分ほどのサイズがある窪みがあります。
壁面には掘り込みがありますが、膝くらいの高さに掘ってあります。
明かりを置いたのか、それとも違う用途だったのか…?
✅坑木と土台
当時の坑木か分かりませんが、木材が置いてありました。
さすがに綺麗すぎるから当時の物ではないと思います。
✅扉がついていたとされる跡
坑木の跡のような窪みがありますが、坑木が置かれていたのではなく扉が設置されていたとのこと。
✅床にある謎の窪み
扉の跡の近くに窪みが掘られていました。
何に使ってたんですかね?
✅3か所目の壕口
3か所目の壕口のみ、大規模な崩落が起こっています。
それでも余裕で出入りできるくらい広い壕口です。
✅デカいゲジゲジ
内部にはカマドウマとゲジゲジがいっぱいです。
特にゲジゲジは手の平サイズでキツイ…