伊祖公園
今回は沖縄県浦添市にある「伊祖公園」だべ
浦添大公園の隣にある公園ですね!
沖縄県浦添市に「伊祖公園」があります。
この公園はかつてこの地にあった「伊祖グスク」の跡地を整備して公園とした場所です。
伊祖グスクは、琉球王国成立以前の一時代に王統を築いた「英祖王」が生まれたとされる由緒ある場所です。
英祖王王統は約90年、5代にわたり続きました。
沖縄戦の際には、頂上部分で周囲を見渡すことができたので日本軍の陣地とされました。
この付近には独立歩兵第21大隊が展開し、この公園内にも独立歩兵第21大隊第3中隊の慰霊碑が建立されています。
「独立歩兵第21大隊」は、沖縄を守備した第32軍隷下の部隊である「第62師団」の歩兵第64旅団に属する部隊です。
沖縄戦での嘉数や前田、この伊祖高地での戦闘では主に第62師団がメインで戦闘を行いましたが、その分多くの死傷者が出ました。
伊祖神社の裏に回ると、更に高台に登る道があります。
その道中に日本軍が構築したとされる「タコツボ」が残っています。
タコツボを過ぎて更に階段を登るとグスクの頂上に到着します。
この場所は伊祖城時代から物見台として使用されていたようです。
日本軍もこの頂上付近を中心に陣地構築をし、トンネル式の交通壕などを張り巡らせました。
元々、頂上の周囲は崖になっていたので、米軍も容易に近づくことも出来ず、米軍からは「ウェストピナクル」と称されたそうです。
ちなみにこの場所の北東に位置する161.8高地陣地は「ピナクル・ロック」と米軍は呼びました。
伊祖公園駐車場とは丘陵を挟んで反対側に「独歩第21大隊第3中隊終焉之地」碑が建立しています。
周囲を散策してみると、戦闘に使用されていそうな穴がありました。