具志川の海軍砲台跡
今回は沖縄県うるま市具志川に残る「具志川の海軍砲台」だべ
お墓を改造して構築したようです!!
沖縄県うるま市にある具志川運動公園横に「具志川の海軍砲台跡」があります。
周辺はお墓が集まっており、具志川ドーム横からお墓に行く為の獣道があり、汚れることなく簡単にアクセスできます。
海軍砲台自体もお墓同士を繋げて構築してあります。
この場所には日本海軍が陣地構築していました。
設置していたのは当時の巡洋艦に搭載されていた「60口径3年式15.5cm3連装砲」とされています。
日本海軍は「ロンドン海軍軍縮条約」という国際条約によって、保有艦船の制限を受けていました。
この条約では巡洋艦は排水量と砲の大きさによってランク分けしており、15.5cmは重巡洋艦と軽巡洋艦の境目となっていました。
条約が有効の間は軽巡洋艦とするために「60口径3年式15.5㎝3連装砲」を装備し、条約が無効となると即行で「20.3㎝連装砲」に改装しました。
改装して不要となった15.5cm3連装砲は軽巡洋艦「大淀」、「大和」や「武蔵」などの大和型戦艦の副砲にされますが、それでも余った分は地上に設置して高角砲として使用しました。
遺構内部の入口は3ヵ所あり、岩壁を採掘した入口から入ってみます。
入口内部に人工壕があり、進んでいくと2ヵ所の壕口に繋がっています。
入口から入ると4畳ほどの空間になっています。
正面には石が積んであり、内部にお墓があります。
屋根はありません。
入口正面から見て、左側にコンクリートで補強された穴、正面にお墓、右側に他の壕に繋がる人工壕があります。