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伊江島に残る「米軍補助飛行場跡地」

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米軍補助飛行場跡

名称 米軍補助飛行場跡
住所 〒905-0505
沖縄県国頭郡伊江村西江上1724
解説 旧陸軍によって伊江島に建設された3つの飛行場(西・中・東)の内のひとつ。
他の二つと違い、滑走路に立ち入ることができる。
長さは約2㎞で、建設には國場組が携わる。
難度
A (行きやすい)



今日は沖縄県の伊江島にある「米軍補助飛行場跡」だべ
ポチ太郎
ポチ太郎

ハチ公
ハチ公
滑走路に立ち入ることができます!

沖縄本島北部、本部港からフェリーで30分程の場所に「伊江島」があります。
この伊江島は自転車で周ることができてしまうくらいの広さですが、3つの航空機滑走路があります。
旧日本陸軍が伊江島の平坦な地形に着目して航空の要所にしようとしましたが、最終的には敵軍の進軍で伊江島は占領されて滑走路も敵軍に使用されてしまいます。

1943年頃から旧陸軍によって伊江島において飛行場建設が開始されました。
建設に携わったのは、現在の沖縄県でも大手土木・建築会社である「國場組」です。
建設には地元住民だけでなく、沖縄本島全土から集められ、1944年には空襲で破壊されながらも、1945年3月までに3本の滑走路(西・中・東)を完成させました。

飛行場の完成するも束の間、大本営による自壊命令、のち4月16日には敵軍が上陸して伊江島での地上戦が始まります。
5日間に及ぶ地上戦により伊江島守備隊は全滅、滑走路も占領されてしまいました。

この時の滑走路が現在の伊江島に残っており、西滑走路は米軍基地内、中滑走路は「米軍補助飛行場跡地」、東滑走路は「伊江島空港」となっています。
中滑走路以外の二つには立ち入ることができませんが、中滑走路には道路も接続されているので米軍の訓練などが無い時は、乗用車・自転車・徒歩で立ち入ることができます。
滑走路の長さは約2㎞弱、敷かれているコンクリートはボロボロになっている場所も多く、自転車やバイクでは場合によっては転倒の危険もある場所です。

✅米軍補助飛行場跡

米軍補助飛行場跡の近くにはゴヘズ洞穴「団結道場」、少し離れてニャティヤ洞があります。

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ポチ太郎

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