黒しばわんこの戦跡ガイド

南城市佐敷佐敷に残る「タキノウノ壕」

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タキノウノ壕

名称 タキノウノ壕
住所 沖縄県南城市佐敷佐敷
解説 佐敷の丘陵斜面に残る人口壕。
住民避難壕や旧佐敷村役場など、使用方法にはいくつかの説がある。
周辺を「タキノー」と呼ぶことが名前の由来。
難度
D(森の中に放置)

今回は沖縄県南城市佐敷佐敷に残る「タキノウノ壕」だべ

ポチ太郎
ポチ太郎
ハチ公
ハチ公

壁面も滑らかですごく綺麗な防空壕です!!

沖縄県南城市佐敷佐敷に佐敷城跡があります。
この佐敷城は琉球王国を成立させた尚巴志の出身地です。
しかし、那覇市などから距離もあることからあまり人はいません。

そんな佐敷城近くから森の中に入っていくと戦中の防空壕が残っています。
「タキノウノ壕」と呼ばれる壕で、住民避難壕や旧佐敷村役場として使用されたとされます。
名前の由来はこの一帯が神聖な場所である「タキノー」と呼ばれていることからだそう。

尚巴志と尚思紹などが合祀されている「月代宮」近くから森に入っていきます。

目印など無いので根性で見つけます!

全く手つかずの森という訳でなく、遊歩道が設けられている場所もあります。タキノウノ壕は遊歩道を外れた場所にあります。

タキノウノ壕遠景

タキノウノ壕

タキノウノ壕内部図(適当)

タキノウノ壕には5つの入口があったようですが、現在は一ヵ所のみ開口しており、他の入口は崩落していたり少しの隙間があく状態になっています。

入口から内部を見る

内部から入口を見る

タキノウノ壕は人工壕なわけですが、壁面はゴツゴツしている箇所も無く、とても綺麗に整備されています。

入口すぐに左方向に支線があります。
こちらは後回しです。

入口から4mほどで右に折れています。
折れた先は直線に坑道が続きます。
途中、崩落があり狭くなっています。

坑道の各所に錆びた釘が刺さっています。

壁には掘りこみもあります。
明り置きかと思いましたが上部が煤けていないので小物を置いていたのでしょうか?

崩落気味の場所から先を覗いてみる。
崩落気味ですが1mほどの穴なので余裕で通れます。

坑道途中にある横穴にはベッドのような段差のある部屋がありました。

大きい掘りこみです。
役所の書類などを置いていたのか?

崩落している出口。
頑張れば出れそう。

崩落気味の通路越しに入口方向を見る。

最奥方向
(簡易マップの左側部分)

長細い掘りこみがあります。
書類置き場?

土砂が流れ込んでますが、ほんの少し外が見える。

入口まで戻り、左へ進む支線に入ってみます。
(簡易マップの右側)

こちらも綺麗に掘られています。
一番奥までは10mくらいでしょうか?

とても大きい掘りこみです。

茶碗の欠片

2m四方の横穴

入口に土砂が流れ込んでいます。

体は何とか通りそう。

最奥の部屋に繋がる穴。
匍匐前進でやっと通れるくらいの大きさです。

穴を抜けた先の部屋。
入口は完全に崩落。

水が溜まっているので、この部屋だけめちゃくちゃ蚊がいます。

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ポチ太郎

ポチ太郎

戦跡と旅行と黒柴が好きな管理人です。
博物館・資料館好きが高じて、国家資格の学芸員を取得しました🐶✨
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