ウフグシクムイの壕
今回は沖縄県国頭郡本部町山里に残る「ウフグシクムイの壕」だべ
この辺は国内で唯一「円錐カルスト地形」が見られます!!
沖縄本島の北部、本部半島には本部町があります。
その中でも山里地域では国内唯一の「円錐カルスト地形」を見ることが出来ます。
円錐カルスト地形は「カルスト地形」の一種で、カルスト地形は石灰岩などの水に溶けやすい土壌が雨水などに浸食されて地下鍾乳洞などが出来る地形です。
国内では山口県の秋吉台・福岡県の平尾台・高知県と愛媛県をまたぐカルスト台地・阿武隈高原にあるあぶくま洞などがあります。
国内にも数あるカルスト地形の中でも「円錐カルスト地形」が見られるのは本部町山里地域のみになります。
円錐カルストは今から2億年前の「中生代三畳紀」の石灰岩が降雨により浸食され、地形が円錐状に溶け残って綺麗な円錐状の山が形成されています。
そんな円錐カルスト地形が残る山里地域には遊歩道が整備されています。
綺麗な円錐状の山々には、ウフグシクムイやデーサンダームイ、「本部富士」とも呼ばれるミラムイなどの名前があり、これらの山々を遊歩道が繋ぎます。
その案内地図の中に「旧日本海軍弾薬庫跡」と「旧日本海軍砲台跡」という文字があります。
この地図以外、調べてみても細かい情報は見つかりませんでした。
今回はこの大雑把な地図を参考に付近へ行ってみました。
遊歩道横に人工壕がありました。
これが弾薬庫跡なのかは不明ですが、とりあえず入ってみます。
十字型の壕で、中央部分に遺品がまとめられていました。
壕内にはカマドウマという昆虫が群生していて、壁面上下左右に張り付いていました。
坑道は全体的に広く構築されており、横幅約2m~2.5m・高さ2m程もあり、ほとんどの場所で立ち上がることが出来ます。
地面には小さな瓦礫から顔よりも大きな瓦礫など、様々な大きさの岩が転がっていますが通れなくなるような大きさの瓦礫はありません。