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南城市大里に残る「大里城跡砲座跡」

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大里城跡砲座跡

名称 大里城跡砲座跡
住所 沖縄県南城市大里
解説 大里城址公園の北側斜面に残る重砲兵隊の本部壕。
広大な自然壕の一部に手を加えてある。
大里城址の石垣を解体して、防護壁に利用している。
難度
B

今回は沖縄県南城市大里に残る「大里城跡砲座跡」だべ

ポチ太郎
ポチ太郎
ハチ公
ハチ公

公園内に残っています!!

沖縄県南城市大里の高台の上に大里城址公園があります。
ここはかつてのグスク跡を公園化した場所で、園内ではパークゴルフを楽しむことができます。

高台の上ということもあって中城湾を一望することができるこの場所ですが、かつての日本軍の部隊もこの景色を見ていました。
この場所には「重砲兵第7連隊」という部隊が配備されており、パークゴルフ場北側にその痕跡が残っています。

大里内原公園側にある大里城址公園へ登れる階段。

一部は草木が生えまくってますが、階段を登っていくことでパークゴルフ場付近まで登ることができます。

階段を登ってきてパークゴルフ場のすぐ下辺りの岩場。
ここまで来るとパークゴルフを楽しむ年配者の笑い声が聞こえる。

ここを登るとパークゴルフ場ですが、ここの手前右側の岩場を見てみます。

岩の間に隙間があり入っていくと日本軍が使用した陣地跡になります。

大里城跡砲座跡

大里城跡砲座跡内部図(適当)

この場所は重砲兵第7連隊という部隊が使用していたようです。
重砲兵第7連隊は元々は「中城湾臨時要塞重砲兵連隊」という部隊でしたが、第32軍が沖縄に来てからは改称されて独立混成第44旅団の指揮下に入りました。
県の資料によれば、この壕は連隊本部が使用していたとされています。

モルタルで舗装された壁

岩場から壕内へ降りていくとすぐに舗装された壁が目に入ります。

モルタルの壁遠景。
左側の隙間が入ってきた場所。

壕内は約10m×40mくらいの広さで、高さも15mほどあります。奥には煉瓦が積まれて壁が作られています。

天井を見る

煉瓦の壁。壁の上部に砲台を構築していたようです。
両サイドから外に出ることが出来ます。

砲座部分は原型もありません。

現在の砲座周辺はクワズイモなどの植物に囲まれています。

内部に残る遺留品

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ポチ太郎

ポチ太郎

戦跡と旅行と黒柴が好きな管理人です。
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