黒しばわんこの戦跡ガイド

糸満市与座に残る「戦闘指揮所壕」

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戦闘指揮所壕

名称 戦闘指揮所壕
住所 沖縄県糸満市与座
解説 与座集落南側丘陵に残る人口壕。
用途不明だけど、数少ない情報で「戦闘指揮所」とあったので、このサイトでは戦闘指揮所ということで扱います。
難度
D(常人は見つけられない)

今回は沖縄県糸満市与座に残る「戦闘指揮所壕」だべ

ポチ太郎
ポチ太郎
ハチ公
ハチ公

常人は行かないような場所にあります!!

沖縄県糸満市与座の集落南側、上座原地内に人工壕が残っています。
用途は不明ですが、情報を探してみると「戦闘指揮所」という情報がありましたので、ここでは戦闘指揮所壕として扱います。

指揮所壕の壕口は集落がある北向きに3つの壕口が開口しています。
内部は崩落が激しい場所もありますが、大きいホールなどはある程度原形を保っています。
またホール奥の通路は、同丘陵内にある第24師団司令部壕に繋がっています。

集落側から木の生い茂る丘陵に入ります。
墓群へ行くための道が途中までありますが、途中道を逸れてジャングルへ入ります。

壕は丘陵内にある神社の東側辺りにあります。

戦闘指揮所壕内部図(適当)
壕口A

地図では分かりやすくする為、通路は太目に記載していますが本当は人1人がやっとの広さで狭いです。
高さもないので匍匐前進になります。

壕口A内部

壕口Aを入ると直線に坑道が掘られ、5mくらい進むと登り斜面となっています。
坑道両脇には石が積み重ねてありますが、これはガマフヤーさんが遺骨収集で通路を行き来しやすくするために行ったものと思われます。
本来なら瓦礫が散乱して、簡単には行き来できなくなっていると思います。

5mくらい進むと登り斜面になる。
斜面の途中に大岩が。
これが落ちてきたら余裕で逝きます。

大岩の隙間を抜けると大きいホールに出ます。
ここには大きな崩落もなく、中央部分では余裕で立ち上がることができます。

壕口Aの先にあるホール。
天井の高い場所は3mくらいありそう。
中央部分にある窪みを進むと「第24師団司令部壕」へ行けます。
大きい岩石などは落ちておらず、地質は壁面の色を見ると灰色っぽいので島尻泥岩ですかね?

ホールの奥に進むと、体一つすり抜けられるくらいの隙間があります。
この先の通路は第24師団司令部壕へ繋がっています。

中央の隙間が第24師団司令部壕へ繋がる通路
隙間から撮影
第24師団司令部壕にも行きましたが、今回は割愛。
この通路は匍匐前進するくらいの高さしかないですが、地面もぬかるんでいてドロドロです。
司令部壕入口の隙間からホール全体を見る。
中央に見える人の大きさから、ホールの大きさは分かりやすいかと。

次は壕口Bに向って進んでみます。
ホールへ入った場所右側に通路があります。

ホールから壕口B方向へ進みますが、この通路も狭いです。
ホールから壕口B方向を見る。
奥にかすかに光が見えます。
あれが壕口Bで、間には大岩や土砂が堆積しています。
大岩の左側も一応進めそうですが、かなり狭そうなので行きません。危ない!
大岩を右側から回り込みます。
大岩の前まで来ると壕口Bがすぐそこに見えます。
この周辺は手を地面に付けて伏せていくような高さしかないです。
壕口Bがありました。
手前の1mくらいの岩を越えます。
壕口B

次は壕口Cです。
壕口B入ってすぐに支線があります。
支線というか岩の隙間って表現の方が正しいかもしれませんが…

この隙間を入れば、先ほどの大岩の左側に出れるかもしれない。めっちゃコウモリがいました。
下側にあるこの隙間を抜けます。
隙間が狭いことに加え、下り斜面なので危険です。
色々置いてありました。
左上のは缶詰の残骸でしょうか?
肩幅の広さもない岩の隙間。
一段低くなっているので慎重に降ります。
段差を降りると少し広くなっていました。
中腰位になれる高さがあります。
登り斜面の先に壕口Cが開口。
壕口Bのすぐ右側に壕口Cが開口していました。
壕口C

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ポチ太郎

ポチ太郎

戦跡と旅行と黒柴が好きな管理人です。
博物館・資料館好きが高じて、国家資格の学芸員を取得しました🐶✨
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