黒しばわんこの戦跡ガイド

宮古島市熱帯植物園内に残る「海軍第313設営隊地下壕群」

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海軍第313設営隊地下壕群

名称 海軍第313設営隊地下壕群
住所 〒906-0011
沖縄県宮古島市平良東仲宗根添1186−1
解説 宮古島市熱帯植物園内に残っている壕群で、30を超える壕が見られる。
海軍第313設営隊により構築されたとされる。
幅・高さ共にかなり広く大きくなっており、余裕をもって歩くことができ、総延長500mになる壕もある。
難度
A

✅海軍第313設営隊の地下壕群



今日は沖縄県宮古島市平良東仲宗根にある「海軍第313設営隊の地下壕群」だべ
ポチ太郎
ポチ太郎

ハチ公
ハチ公
植物園の中に壕が張り巡らされています!

宮古島の中央部北側に「宮古島市熱帯植物園」があります。
植物園ですが無料で入ることができ(2020年時点)、12万平方メートルの園内には遊歩道も整備され、ハイビスカスをはじめとした南国の花々が生息しています。
宮古島市工芸体験村横の駐車場から植物園内に入ると正面に丘陵が見えます。
この丘陵にかつて造られた地下壕群、「海軍第313設営隊の地下壕群」が張り巡らされています。

宮古島市の戦争遺構は看板等の整備が進んでおり、この「海軍第313設営隊の地下壕群」も看板が設置されています。

✅海軍第313設営隊の地下壕群

総延長500m以上、宮古島最長の壕

海軍第313設営隊地下壕群

熱帯植物園から宮古青少年の家にかけての丘陵には、34ヵ所の壕口が広範囲にわたって造られています。
これらの壕群は、軍事作戦に必要な陣地を構築する「海軍第313設営隊(650人)」の本拠地に関連するもので、中には総延長が500m以上に及ぶものもあり、宮古島で最長の壕が確認されています。

壕口の横には「海軍第313設営隊慰霊碑」があります。

✅海軍第313設営隊 慰霊碑

昭和55年11月2日建立

海軍設営隊は日本海軍隷下の基地施設・陣地・飛行場の建設を主任務とした部隊で、戦中には国内外各地の最前線で活動していました。

この壕は「海軍第313設営隊第2中隊第1小隊」によって1944年10月頃に構築されたとされます。
石灰岩を採掘したこの壕の構築の際には火薬やコンプレッサーを使用され、複雑に分岐して入口も複数あり、発電室として使われた部屋には枕木を嵌めた痕跡などが見られるそうですが今回は発見できませんでした。

✅慰霊碑横の壕口

壕口は閉鎖などされずに公開されています。

遊歩道を歩きながらでもいくつか壕口が確認できます。
この植物園の北側にある「都少年自然の家」の敷地内にも6か所の壕口が確認できるとのことです。

多少の瓦礫はあるもののとても歩きやすい壕です。
内部には生き物は特に確認できませんが、木の根が天井から垂れ下がっている場所があります。
また、いくつもの出口があることから壕内でも風を感じる場所が多く、湿気もほとんどありません。

壕内は一部狭い場所もありますが、基本的には普通に歩くことができる高さがあります。
幅も2m近くあり、圧迫感がありません。

✅狭くなった通路

壕を進んでいくと横穴が開いており、通路が狭くなります。
横穴前に立つと風が流れてくるので出口が近いことが分かりました。

✅光が見えてきた

✅壕口

通路の先には出口がありました。
丘陵を通り抜けて反対側に出たようです。

通路手前にあった分岐路へ戻って別の道へいってみます。

✅途中にある分岐

左に行くと先ほどの狭い通路があり、次は右に行ってみます。

✅右に行くとすぐに出口が見えてきます

とても文字では表せない壕の造り。
出口がいっぱいあるので出られなくなる心配はないですが、素人が壕の形状を調べるのは無理です。

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