宜野湾市真栄原に残る「昇華之塔」

宜野湾市真栄原に佐真下産川という場所があります。
一時は生活用水に利用されていましたが、沖縄戦中は日本軍の陣地壕に使用されました。

佐真下産川の横に「昇華之塔」があります。
この地域一帯の亡くなった住民に対する慰霊塔です。

昇華之塔の横には「偲 石13大隊第3中隊之英霊」と刻まれた碑があります。
石13大隊は第62師団歩兵第63旅団独立歩兵第13大隊(石3594)のことで、大隊長は原宗辰大佐です。
独立歩兵第13大隊は、沖縄戦序盤に現在は普天間飛行場となっている85高地(カクタスリッジ)という場所で戦いました。
85高地の戦いでは、特に第3中隊と第4中隊が戦闘を行っています。

4月5日頃から始まった85高地を巡る戦いは、8日頃に米軍に占領されて残存兵は嘉数高地まで撤退して行きました。