黒しばわんこの戦跡ガイド

うるま市川田に残る「大田の指揮所」

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大田の指揮所

名称 大田の指揮所
住所

〒904-2232
沖縄県うるま市川田

解説 うるま市川田の丘陵内に放置されている構築物。
鉄筋コンクリート造りで、内部には地下壕も掘られている。
難度
D

今回は沖縄県うるま市川田に残る「大田の指揮所」だべ

ポチ太郎
ポチ太郎
ハチ公
ハチ公

ジャングルの中に残ってます!!

沖縄県道33号線のうるま市川田付近に丘陵地帯があります。
この丘陵のジャングルの中に、日本軍が構築した鉄筋コンクリート製トーチカがあります。

大田の指揮所

入口らしい入口がないので、銃眼のような隙間から這いつくばって入ります。
この銃眼のような隙間は金武湾・勝連半島・中城湾を監視できるように造られているようです。
県の資料では、「大田の指揮所」は具志川や伊計島などに設置された海軍砲台の観測・射撃指導を行っていたと記載があります。

この構築物は表面に露出する鉄筋コンクリート部分に加え、内部に地下壕が掘られています。

大田の指揮所内部図(適当)

地下内部図

ここから入る

中から見た隙間
這いつくばってやっと入れるくらい

隙間から入ると1畳ほどの空間で両サイドに穴があいています。
この隙間から敵艦船が近づいてこないかを監視していたようです。

もう一つの部屋へ繋がっています。

もう一つの部屋から入ってきた部屋を見る

もう一つの部屋も2畳程しかなく、そこまで広くはありません。
壁面は内部の鉄筋が露出しており、鉄が高く売れた時代に抜き取られたのだと思います。

部屋を更に進むと地下へと続く縦穴と出口があります。
縦穴の横に四角く整形された場所もありました。

四角く整形された穴。
穴の左側には大きい出口があり、ここが本来の出口と思われる。

地下壕へ続く縦穴。
滑り降りていく。

土砂などがなだれ込んでいる。
ハブに気を付けよう!

穴の中から上を見る。

5mほど滑り落ちると空間が見えてきました。

広い空間に出ると掘りかけの坑道と3畳ほどの空間がありました。
高さは1mほどしかなく、立つことはできません。

素掘りの壕と縦穴のつなぎ目。
コンクリートで補強してあります。

何かの残骸があります。

行き止まり。
スコップの残骸もあるので構築中だったのでしょうか?

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ポチ太郎

ポチ太郎

戦跡と旅行と黒柴が好きな管理人です。
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